2024年9月26日から29日まで開催される「東京ゲームショウ2024（TGS2024）」にて、集英社ゲームズがブースを出展している。『OPUS: Prism Peak』のスペシャルフォトスポットや、『シュレディンガーズ・コール』『UNYIELDER』『ANTHEM#9』のプレイアブルスペースが設置され、なかでも『都市伝説解体センター』をモチーフにした大型の展示は異彩を放っていた。
奇怪な雰囲気を漂わせるピラミッドと巨大な目玉のサイン。その足元では、「臨時バイト募集!!」と記された怪しげなチラシが配られていた。若干の胡散臭さを感じつつも、ブース全体から醸し出される異様な吸引力に抗えず、筆者も「臨時アルバイト試験」を受けてみることにした。
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『都市伝説解体センター』をメインにした集英社ゲームズのブース。さまざまなゲーム作品の展示が並ぶTGSで、明らかに異彩を放っていた
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ブースの入口では、主張の激しい求人募集のチラシと「あざみのメガネ風クリアカード」が配られる
体験型の謎解きゲームに挑戦して、都市伝説解体センターのメンバーになろう！
『都市伝説解体センター』は、その名の通り、都市伝説をテーマにした推理ドラマ仕立てのアドベンチャーゲームだ。怪異、呪物、異界などの調査・解体を行う都市伝説解体センターで、主人公の「福来（ふくらい）あざみ」は、センター長であり国内屈指の能力者である「廻屋渉（めぐりやあゆむ）」と共に、都市伝説絡みの依頼を解決していく。
ブース内で展開される「都市伝説解体センター臨時アルバイト試験」は、作中の設定をもとにした体験型の謎解きゲームだ。バイト募集のチラシ裏に描かれたイラストを頼りに、展示物のなかに隠されたヒントを見つけ出し、解答を導き出すことができれば晴れて採用となる。
謎解きの手助けとなるのは、チラシと共に配られた「あざみのメガネ風クリアカード」。これは作中で登場する「念視」の能力をイメージしたアイテムで、ブース内のどこかにかざすとヒントを得られる。
また、都市伝説解体センターのマジカルラブリーなマスコットキャラクター「トシカイくん」も、参加者たちにヒントを与えてくれる。独特の口調が癖になる、憎めないキャラクターだ。
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ブース内には、「あざみのメガネ風クリアカード」でしか視えないヒントが隠されている
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都市伝説解体センターのマスコットキャラクターのトシカイくん。本作の公式Xアカウントを担当する
順調に謎を解き、3つのヒントを得た筆者は、早速チラシ裏のQRコードを読み込んでウェブサイトから解答を入力。すると、画面には「採用（仮）」の文字が表示された。「（仮）とは……？」と疑問に感じていると、スタッフの方から「本採用には、あともう一歩ですよ！」と声をかけられた。どうやら、まだどこかに謎が隠されているらしい。
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仮採用でゲットできるメンバー証の画像。「（仮）」の文字に悔しくなる
普段から脱出ゲームを嗜む筆者としては、このまま終わるわけにはいかず、意地でも正解にたどり着いてやる！と、ブース内を再探索する。チラシも隅から隅までチェックし、ようやく真の解答につながるヒントを発見。再びウェブサイトにアクセスし、解答を入力すると、「採用！」の文字が表示された。
こうして無事に臨時アルバイトに合格し、第一級都市伝説調査士としてのメンバー証をゲット！ スタッフの方からも「おめでとうございます！」と声をかけられ、大満足でブースをあとにした。
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本採用でゲットできる正真正銘のメンバー証は、登録番号と調査員名が入る特別仕様だ
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ブースから退出する際には、ノベルティの「TCGカード」がもらえた
証拠を集めて都市伝説を解体！ チュートリアルの「呪いの椅子」を試遊プレイ
作中の設定や世界観を活かした遊びごたえのある展示内容に感銘を受け、そのまま試遊台へと直行する。なお、『都市伝説解体センター』の試遊台は集英社ゲームズのブースに加え、ハピネットのブースにも用意されていた。ビジネスデイだったが、どちらも60分近い待ち時間が発生する盛況ぶりで、本作に対する注目度の高さが伺える。
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集英社ゲームズの試遊台は、ピラミッドの裏側に4台用意されている
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ハピネットブースの試遊台は3台。集英社ゲームズのブースと同じゲーム内容が楽しめる
試遊プレイでは、主人公のあざみが都市伝説解体センターを訪れる物語の冒頭部分を楽しめた。生まれつき変なモノが視えてしまうあざみは、その力をどうにかしたいと考え、センター長の廻屋に解決を依頼する。詳しい話を聞こうと廻屋は椅子に着席するよう促すが、あざみが腰をかけたその椅子は、座った者に死をもたらす「呪いの椅子」だった。
唐突に怪異に巻き込まれたあざみは、泣きべそをかきながらも呪いを解くために必死で部屋の中を探索する。喜怒哀楽が分かりやすく顔に出るあざみがとても可愛らしく、一気に心を掴まれてしまった。淡々とした口調で呪いについて説明する廻屋も、ミステリアスさと妙な色っぽさがあり、気になって仕方がない。
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本作のチュートリアルとなる「呪いの椅子」のエピソード。誰もが一度は聞いたことのある有名な都市伝説だ
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いきなり怪異に襲われ、涙目になるあざみ。表情豊かで魅力的なキャラクターだ
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都市伝説解体センターのセンター長を務める廻屋。あざみと似た「千里眼」のチカラを持つ能力者らしい
念視の能力をより高め、人や物の痕跡を視認できるようになる眼鏡を駆使し、あざみは「呪いの椅子」に関わるいくつかの「証拠」を発見する。すると、廻屋からそれらの証拠を使って仮説を立ててみるよう提案される。
仮説は穴埋め形式で展開され、椅子の呪いの正体を推理しながら順番にテキストを入れていく。すべての証拠が正しく整理されると、怪異と思われた呪いが、実は物理的かつ科学的な要因により引き起こされていたことが判明する。なるほど、これが「都市伝説」の「解体」なのか！と、作品タイトルの謎が解け、思わず膝を打った。
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部屋の中にずらりと並んだ本棚をくまなく調べ、呪いを解決するための証拠を集める
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集めた証拠を整理して、仮説を立てる。なかには呪いの解決とは無関係な証拠もあるので、慎重に推理しなければならない
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有力な仮説を立てたことで都市伝説は解体され、「呪いの椅子」の謎は解決に至った
「呪いの椅子」の正体が明らかになり、あざみが都市伝説解体センターの一員となったところで試遊プレイは終了した。この短いエピソードだけでも、キャラクターの魅力やシナリオの奥深さ、サイケデリックなビジュアルの強さがビシバシと伝わってきて、早くも本作が大好きになってしまった。すぐに公式Xアカウントをフォローし、今後も最新情報を随時チェックしていきたいと思う。
『都市伝説解体センター』の発売は、2025年2月を予定している。プラットフォームは、Nintendo Switch、PlayStation 5（PS5）、PCだ。
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都市伝説解体センターの一員となったあざみは、これから先どんな怪異に巻き込まれていくのだろうか……
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ハピネットのブースで試遊プレイをすると、ノベルティの「オリジナルホログラムステッカー」がもらえた
