Macで送信したiCloudメールがiPhoneでも読める...当たり前だといわれてしまいそうですが、どのような仕組みになっているか説明を求められると、答えに詰まってしまうかもしれません。
iCloudメールは「IMAP」という形式に従い運営されています。送受信したメールは、完全に削除しないかぎりメールヘッダ(宛先などの情報が記された部分)やメール本文(および添付ファイルなど付随データ)はクラウド上に保管され、必要に応じてiPhoneやMacのメールアプリにダウンロードされるしくみです。つまり、クラウドがiCloudメールの真の姿で、iPhoneやMacはそれを映しているにすぎません。
Macで送信したiCloudメールを閲覧するには、iPhoneのメールアプリで「メールボックス」画面を開き、「iCloud」欄にある「送信済み」をタップします。Macに限らず、iPadやほかのiPhoneなど、同じApple IDでサインインした端末のiCloudメールすべてを確認できます。
ところで、iCloudメールを利用できるのは、iPhoneやMacなどApple製品だけではありません。「icloud.com」へアクセス可能なWEBブラウザが動作し、2ファクタ認証など適切な方法でサインインできる状態であれば、WindowsパソコンやAndroidスマートフォンでもiCloudメールを送受信できます。
たとえば、iPhoneを紛失して途方に暮れているときでも、近くにあるパソコンかスマートフォンを借りて「icloud.com」にアクセスすればiCloudメールを送受信できます。このしくみを知っているかどうかで、緊急時の対応が変わってくるはずですよ。