米Googleが1月25日(現地時間)に、米ニューヨーク市でアーティストによるライブ・ペイントイベントを開催する。同イベントの告知で、スマートフォン「Pixel 8」シリーズに関する新しい何かの発表を示唆しており、新色「ミント」の追加が有力視されている。

同社は19日にMade by Googleの公式Xに、バイナリーコードとリンクを記載した投稿を行った。リンクをクリックすると、リカルド・ゴンザレス氏によるペイントイベント「IT'S A LIVING - Live mural event」の情報が記載されたGoogleストア・ページが開く。

ゴンザレス氏はブルックリンを拠点に活動するアーティストである。言葉を題材に、レタリング、タイポグラフィー、カリグラフィーや書体デザインを融合させたスタイルで、ストリートペイントから巨大な壁画、AppleやNike、Vansといった世界的なブランドのグラフィックデザインまで、幅広い作品を手掛けている。イベントは1月25日の午前11時(EST)に始まり、YouTubeでライブ配信される。

Xの投稿の「01000110」から始まるバイナリーコードをテキストにすると「Fresh year, fresh drop.」になる。また、投稿にPixel 8の写真がライトグリーンに塗られる動画が付けられており、Webぺージの見出しが「Minty Fresh」であることから、新色ミントの追加が予想されている。GoogleはすでにPixel 8シリーズ用にミント色のシリコンケースを販売しており、またPixel 8シリーズ発売後、ストアにカメラバーの色がグリーンに見えるPixel 8の写真が掲載されていたことがあった。そのため、ライトグリーンが追加される可能性は以前から噂になっていた。

Googleは2020年12月に、Pixel 4aに「Barely Blue」を追加したことはあるが、それ以外でPixelスマートフォンに新色を投入したことはない。2020年はCOVID-19の影響による生産の遅延とサプライチェーンの混乱、景気の不透明感からスマートフォンの出荷台数が大きく落ち込んだ年で、回復し始めた年末にPixel 4aの新色が追加された。現在も同じ状況にあり、世界的なインフレ、マクロ経済の減速を背景に、昨年スマートフォンの出荷台数が過去10年で最低の水準に落ち込み、第4四半期に回復の兆しが見え始めた。2020年との違いは、プレミアム・デバイスの伸びが大きいこと。スマートフォンの買い替えサイクルが長期化する一方で、Pixel 8シリーズのようなミドルハイからハイエンドのモデルを選ぶ消費者が増えている。