エコバックスのロボット掃除機は、かつての最上位モデルでいち早く水拭き自動清掃機能を導入。最先端の機能をこれでもかと搭載した高機能製品でした。そのエコバックスジャパンから、新フラッグシップ製品「DEEBOT X2 OMNI」(以下、X2)が登場です。

現在のロボット掃除機は丸形が多いのですが、X2は珍しいスクエア形状。従来モデルと比べて、デザイン以外にもロボット本体、充電ドック、OSすべてが進化しています。プレス向け発表会で実機を体験してきました。

  • エコバックスジャパンの「DEEBOT X2 OMNI」、発売日は9月28日で通常販売価格は239,800円

  • 新製品発表会には女優の内田有紀さんが。公式アンバサダーの内田さんは、以前からエコバックスのロボット掃除機を利用しています。「新モデルはますます動きが賢くなった!」とコメントしました

いままで掃除しにくかった場所が掃除できる形に

エコバックスジャパンのロボット掃除機は、賢いOSに高い技術力、そして機能性などで人気があります。なかでも最上位のXシリーズは吸引と水拭き掃除ができる高機能モデル。高い清掃能力、自動ゴミ収集機能、水拭き掃除用タンクの自動水補給機能、さらには水拭き後のモップ掃除・乾燥まで全自動です。

なにげに便利なのは、留守中に家の中をチェックする移動式のWebカメラとしても使えること。もちろん新X2もこれらの機能をすべて搭載しています。

  • マイナビニュース +Digitalの林編集長と新製品のX2。ロボット掃除機の本体サイズは幅32×奥行き35.3×高さ9.5cm、ドックサイズは幅39.4×奥行き44.3×52.75cm

  • ロボット掃除機の正面に配置してあるカメラの映像を、アプリでチェックする機能も。「留守中のペットの様子がわかる」と、ペットオーナーからとくに高評価の機能です

ひとつめのポイントは本体形状。ロボット掃除機の大半は丸形ですが、X2はあえて四角い形状を採用しました。スクエア形状にすることで、部屋の壁にピッタリ沿ってゴミを掃除します。

エコバックスによると、この形状にすることで清掃率(≒部屋内のカバー率)は99.77%になるそうです。そのうえ、四角い本体は底面の吸引掃除用ブラシ幅が20cmに長くなりました。従来の丸形Xシリーズよりも幅が3.2cm長く、掃除範囲が広がっています。

【動画】スクエア形状の本体になったことで、壁ぎわや部屋の隅で掃除性能が高くなりました
(音声が流れます。ご注意ください)

  • X2の本体裏面。ブラシ幅が3.2cm長くなったことで、一度に広範囲を掃除できるようになりました

四角い本体は内蔵センサーも強化。レーザーセンサー搭載のロボット掃除機は、レーザーを広い範囲に放射するために、本体上部にレーザー照射部が飛び出た形になりがちです。

一方でX2は、四角い本体の角にレーザーを配置。天面の「飛び出たパーツ」がなくなり、本体の高さは9.5cmにおさえられています。これは業界最薄サイズ(エコバックスジャパン調べ)。ほかのロボット掃除機では入り込めないソファなどの家具下も掃除しやすくなりました。

  • 従来モデル「DEEBOT X1 OMNI」のレーザー照射部。本体から上に飛び出ていますね

  • 新X2は、本体の角に2つのレーザーを配置した「Dual-Laser Lidar」構造。ひとつのレーザーが120°の範囲をカバーし、全体で210°の広い視野角があります

もちろん「隅まで掃除できる」だけでなく、掃除力もしっかりあります。吸引力は8,000パスカルと高く、ブラシにはシリコンを用いて髪の毛などが絡まりにくい仕組みです。さらに、水拭き掃除は上下振動する回転モップを利用しており、床のガンコな汚れもかなりキレイに拭き取ってくれます。

【動画】Xシリーズの特徴でもある「モップリフト」。水拭き中にカーペットを認識すると、カーペットエリアのみモップを1.5cm持ち上げて掃除します。カーペットが濡れる心配がありません。カーペットの毛足によって多少は濡れる場合もあるとは思いますが……
(音声が流れます。ご注意ください)

ロボット掃除機のOSにも注目です。新搭載のDual-Laser Lidarは、周りの環境をセンシングするスピードの速さが特徴。多くのロボット掃除機が採用するレーザー技術LDSよりも、反応速度は24倍も速いそうです。

最近の高機能ロボット掃除機はセンサーを使って家具や障害物を賢く避けますが、新X2は障害物回避機能「AIVI 3D 2.0」がより高速な反応を実現。発表会のデモンストレーションでは、掃除中の本体のすぐ前方にいきなりクッションを落としても、即座に回避動作を行っていました。動く障害物にここまですばやく反応できるロボット掃除機は、あまり見かけません。

【動画】掃除が終わってドックに戻るX2。障害物を避けつつ、目の前に落とされたクッションをすぐ認識します

  • 本体の正面中央にあるカメラで「スリッパ」や「ケーブル」などの障害物を認識して、賢く避ける機能も。認識する障害物の種類も、従来の35種類から45種類に増えているそうです

可能な限りメンテナンスを自動化、あそこの汚れも自動でお掃除

Xシリーズといえば高性能なドック。充電だけでなく、以下の機能があります。

  • 吸引掃除したゴミの自動収集
  • モップへの給水
  • 55℃での温水モップ洗浄
  • 洗浄したモップの熱風乾燥

今回のX2は新機能として、ドックのシンク(底面)の自動掃除機能も追加しました。シンクは掃除機がドックに帰還したとき、汚れたモップが触れるところ。ここを自動で洗浄できるのはなかなか魅力的です。

  • ドックを開いたところ。ドック上部は水拭き用の清水タンク(タンク右側)と、清掃後のモップを洗ったときに出る汚水のタンク(タンク左側)を配置。ドック正面を開くと自動ゴミ収集用のスペースがあります。機能は増えましたが、ドックは従来よりもコンパクトになりました。そのぶん、清水タンクと汚水タンクの容量は少し減っています

  • 新X2はシンク(ドック底面)の自動掃除機能を搭載。シンク部分は簡単に外せるようになったので、水で丸洗いもできます

X2は、パワフルな掃除性能、障害物に対して即座に反応する賢いAI、そしてメンテナンスのほとんどを自動化するハンズフリー機能といったように、家庭用ロボット掃除機として考えられる機能を可能な限り詰め込んだ全部入りという印象。

とくに、温水を使ったモップの自動掃除洗浄などは、国内のロボット掃除機としてはエコバックス製品の上位モデルだけが搭載している機能です。「とにかく高機能なロボット掃除機」を使ってみたいなら、X2は必ず検討したい製品。個人的には、ロボット掃除機本体がスクエア形状になったことで、インテリアとしてもよりシャープな印象になった点も見逃せない魅力だと感じています。

  • 学習したマップのアイコンをドラッグ&ドロップすると、ロボット掃除機がサッと目的地へ移動。新X2ではアプリの操作性もより直感的になっています