PCソフトのゲーム配信プラットフォーム・Steamにおいて、7月7日に大量の開発者アカウントが削除された。公の理由は不明ながら、これは低品質ゲームと、不審な開発者を一掃するための措置だとみられている。ネット上では「妥当な対応」と評価が挙がる一方、「おもしろクソゲー界に激震走る」と残念がる声も出ている。
本件は、ゲーム開発者向けのメールマガジンを発行するGameDiscoverCoでデータ・戦略コーディネーターを担当するAlejandro氏らが報告し、話題をひろげている。
今回の大量削除はランダムなものではなく、アセットフリップ(他のゲームからコードやアセットを流用したゲーム)や、ブートレグ(他のゲームを無許可で複製したゲーム)と呼ばれる低品質のゲームを制作する開発者が対象となっていると見られる。削除された開発者アカウントについて、具体的な削除理由は不明だが、開発者アカウントの販売していたゲームには「低品質なのに高価格」といった共通点がみられたとのこと。わかっている範囲で、約40の疑わしい開発者アカウントがBANされ、今後もさらなる措置が予想されるという。
It's been a long time since the last Steam Ban wave.
— Alejandro LL. (@Morwull) July 6, 2023
A great number of suspicious dev accounts have been banned from the platform alongside their games, most seemed to be asset-flips and bootlegs. pic.twitter.com/q7D6C3qRdT
Steamにおけるプラットフォーム上での大量削除の動きは今回に限ったものではなく、先日にもAIを不適切に使用したSteamゲームが一気に削除されたばかりだ。この例では、Steamを運営する米Valve社は、AIによるコンテンツ生成に反対しているわけではなく、著作権に関連する問題が原因だと説明している。
ネット上では「高価格はシステム上悪用できるので残当」「クソゲー氾濫してるし妥当」「そういうクソゲーができるのもSteamならではだったから残念🥲」「前々からこの手の謎ゲーって反社のマネロン用って噂だったから」「そこがSteamの良さやん」「おもしろクソゲー界に激震走る」などの声が寄せられた。