NTTドコモ モバイル研究所は4月17日、2023年1月に実施したモバイル動向調査から、SNS利用動向についての設問の調査結果を公表した。
今回の公表されたのは、全国の15~79歳のスマホ・ケータイを所有する男女を対象として実施したモバイル動向調査のうち、LINE/Twitter/Instagram/Facebook/TikTokの利用状況を聞いた設問について。対象全体における各サービスの利用状況が次のグラフだ。それぞれ、月に1回以上利用していれば利用者としてカウントしている。
利用率がもっとも高いのはLINEで、83.7%に達する。以下、Twitter、Instagram、Facebook、TikTokの順になっている。
このうち、LINE利用率の経年変化をまとめたのが次にグラフ。2021年までは数パーセントの伸びが続いていたが、この2年はほぼ横ばいとなっている。
ちなみに前年、2022年の各サービスの利用状況は次のグラフのような結果だった。全体として2022年から2023年にかけて、各サービスともに微増という感じだ。
各サービスの利用率を年代別に分析したのが次のグラフ。
LINEは全年代で高い利用率となっているが、それでも年代が上がるにつれて少しずつ利用率は下がっていく。TwitterとInstagramはグラフの形がよく似ており、10代/20代に強いが年代とともに利用率が下がる傾向はLINEより強い。また、TikTokは10代の利用率が42.5%ながら、20代になるとその半分に下がり、30代以上ではあまり利用されていない。
Facebookはこの中で唯一、10代が利用率のピークになっておらず、10代/20代の利用者が少なく30代がピークとなっている。そこから年齢が上がっても利用率の低下はLINE/Twitter/Instagramににくらべて緩やかだ。
全体としてみると、10代/20代ではLINE/Twitter/Instagramを利用しているが、年齢が上がるにつれてTwitter/Instagramのユーザーは少なくなっている、TikTokは10代に一定の利用者がいるが他の年代ではあまりメジャーではない、Facebookは若年層に弱いがそれ以外の年代では一定の利用者がいるといった分布の形になっている。
調査概要
- 調査名:2023年一般向けモバイル動向調査
- 調査方法:WEB
- 調査対象:全国・15~79歳男女
- 有効回答数:6559件
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別/年齢(5歳刻み)/都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2023年1月