Riot Gamesは12月21日、『VALORANT 連載「システムの健全性」 - スマーフ検知』と題したページを公開し、ゲームにおけるマッチングシステム健全化の取り組みについて紹介した。今年導入した新システムによって改善が見られており、サブアカウントの総数は減少を続けているという。

  • VALORANT、2022年9月にはグローバルでスマーフ対策を展開していた - 詳報公開中

「スマーフ」とは、Riot Gamesによるとサブアカウントのこと。中でも、実力差のある試合に持ち込むために本当の実力を隠して参加しているプレイヤーを指すことが多く、スマーフアカウントの存在によって圧倒的な差がつく対戦が発生。一般のプレイヤーとしてはゲーム体験が不合理なものになるため、マッチメイキングシステムによる対策が求められてきた経緯がある。

そこで、Riot Gamesでは2022年に入ってから実施してきたスマーフ対策について解説。パッチ5.01(7月)で北アメリカ向けにリリースされた「自動スマーフ検知システム」による良好な結果を受けて、9月にはグローバルで同システムをリリースした。有意に圧倒的な差がつく試合が減少し、対策が一定の結果を上げていることを確認したとしている。

また、そもそもサブアカウントを作成する動機を弱めるための施策が行われたこともポイント。パッチ3.10では実力差のあるメンバーでも5人パーティを構成できるようになっており、以降サブアカウントの推定総数は減少したという。

同社は発表に寄せて、「ひとつ注意しておくべきことは、実際はその日異様なまでに調子が良かっただけのプレイヤーを、本来ならそのランクにいるべきでない人物だと勘違いしてしまうケースもあるということです。そのため、VALORANTにおけるサブアカウントやスマーフに対してプレイヤーが持つ不安のすべてを完全に消し去ることは不可能だと言えます。ですが、この分野に関する改善の努力を止めるつもりは今のところありません」と述べ、ゲーム体験の健全化を推し進めていく姿勢を表明している。

画像はいずれもRiot Gamesより抜粋。