エミライは、FiiOの新しいポータブルUSB DAC/ヘッドホンアンプ「Q11」を「ポタフェス 2022 冬 秋葉原」(会期:12月17日〜18日)で参考展示していた。価格は未定だが、今冬発売予定。

  • FiiO「Q11」

1万円台前半という手ごろな価格で人気を博したポータブルアンプ「Q1 Mark II」(2018年発売)の後継機種。コストパフォーマンスの高さはそのままに、PCM 384kHz/32bit、DSD256といったハイレゾ音源の再生にフル対応。

DACチップはシーラス・ロジックの「CS43198」を搭載(Q1 Mark IIはAKM製「AK4452」)。出力を大幅に強化しており、バランス出力時は最大600mW(32Ω負荷)を実現。2段階(High/Low)のゲインセレクタースイッチや、ボリュームダイヤルも装備する。

入出力を刷新し、新たに4.4mmバランス出力端子とUSB-C端子を装備。3.5mmステレオミニ端子を備え、同軸デジタル出力にも対応する。Apple製デバイスと接続できるよう、USB Type-C to Lightningケーブルが付属している。

  • 上面に新たに4.4mmバランス出力端子を搭載(中央)。3.5mmステレオミニ端子(左)も備える。2段階(High/Low)のゲインセレクタースイッチ、ボリュームダイヤルも装備する

縦10.5cm、幅6cmという小型軽量サイズはQ1 Mark IIと似通っているが、従来は丸みを帯びたデザインだったのが、Q11では角張った形状へと大きく変更。近年のゲーミングデバイスを思わせる、FiiO製品のデザイン路線を踏襲したかたちだ。興味深いのは、ツヤのある黒いパーツで覆われた部品の一部が透けて内部が見える点。電源を投入すると青く光り、ここから内部基盤がうっすら見える。

  • 電源を投入すると本体中央が青く光り、内部基盤がうっすら見える。「何かのデザインに似ているな」と考えさせられたのだが、取材を終えてから気付いた。かつてモノリスソフトがWii U向けに開発したRPG『XenobladeX』(ゼノブレイドクロス)の劇中で登場するキーアイテム“ライフポイント”にそっくりなのだ

  • 底面のUSB-C端子