パナソニックは12月14日、冷凍保存した食材の劣化を抑制する「うまもり保存」搭載の冷凍冷蔵庫を3機種発表した。発売時期は2023年3月上旬。

価格はオープン、ラインナップと推定市場価格は、容量650Lの「NR-F659WPX」が40万円前後、容量600Lの「NR-F609WPX」が38万円前後、容量550Lの「NR-F559WPX」が36万円前後。カラーはすべてオニキスミラーとミスティスチールグレーの2色。

  • NR-F659WPX。左からオニキスミラー、ミスティスチールグレー

今回発売するモデルは、冷凍した食品の美味しさを約1カ月間保つ「うまもり保存」を搭載した。うまもり保存は、冷凍室上部にあるスライド式の「うまもりカバー」が、冷凍庫ドアの開閉時に外気をブロックすることで、食材の温度変化を従来比で約三分の一に抑制。食品の水分蒸発を防ぎ、霜つきや乾燥を軽減して美味しさを守るという。袋開封後の冷凍食品や、ホームフリージングした食材を保存する際に役立つ。

なお、現行モデルに搭載し、好評だという業務用レベルの急速冷凍「はやうま冷凍」機能も引き続き採用。大風量の「集中シャワー冷却」とアルミプレートにより、食品を冷凍するときに氷の結晶が大きくなりやすい最大氷結晶生成帯を、30分以内に通過させてすばやく冷凍する。

  • NR-F609WPXを設置したようす

IoT機能では、停電時の保冷を長続きさせる「停電そなえモード」を備える。アプリで暴風・暴風雪警報を受信すると自動で予冷運転を始め、停電した場合でも約5時間保冷が続くため、庫内の食品が傷みづらい。

クラウド上のAIが生活パターンを分析して霜取り運転を最適化することで、消費電力を削減する「AIクーリング」も新しく搭載。AIが家庭ごとの使用状況に合わせて、適した運転プランを作成し節電する。庫内の温度変化も抑えるため、冷凍品質の低下防止にもつながるという。

前モデルと同様に、給水タンクの水不足、はやうま冷凍の動作状況などを、パナソニックのスピーカー付き家電(テレビ、ポータブルテレビ、ロボット掃除機)から音声で知らせる「音声プッシュ通知」サービスにも対応。

  • NR-F609WPX/オニキスミラー

  • NR-F559WPX/ミスティスチールグレー

NR-F659WPXの定格内容積は合計650L、冷蔵室は335L(食品収納スペースの目安は257L)、製氷室は24L(7L)、クーリングアシストルームが33L(17L)、冷凍室が123L(82L) 野菜室が135L(97L)。本体サイズはW750×D745×H1,828mm、重さは約120kg。年間消費電力量は281kWh。

NR-F609WPXの定格内容積は合計600L、冷蔵室は312L(食品収納スペースの目安は235L)、製氷室は19L(5L)、クーリングアシストルームが31L(17L)、冷凍室が113L(74L) 野菜室が125L(89L)。本体サイズはW685×D745×H1,828mm、重さは約116kg。年間消費電力量は252kWh。

NR-F559WPXの定格内容積は合計550L、冷蔵室は285L(食品収納スペースの目安は212L)、製氷室は18L(4L)、クーリングアシストルームが29L(15L)、冷凍室が103L(68L) 野菜室が115L(81L)。本体サイズはW685×D699×H1,828mm、重さは約110kg。年間消費電力量は265kWh。