アユートは、Astell&KernブランドのポータブルUSB DACアンプ新製品として、3.5mm 4極マイク入力対応の「AK HC3」を発表。価格はオープンプライスで、店頭価格は32,980円前後を見込む。USBバスパワーで動作する。

  • AK HC3

コンパクトなハイレゾ対応ポータブルUSB DAC「AK HC」シリーズの第3弾。2022年12月〜2023年1月の発売を目指しており、国内での発売日は確定次第、改めて案内するとしている。

AK HC3は、3.5mmアンバランスのヘッドホン出力とUSB Type-C端子付きのケーブルを両端に装備。「Hi-Fi Sound Anywhere」をスローガンに掲げ、既存の3.5mmステレオミニ出力の「AK PEE51」(AK HC1/2021年発売)、4.4mmバランス出力の「AK HC2」(2022年発売)の長所を生かしつつ、「さまざまなシーンで真のHi-Fiサウンドを楽しめるように機能を充実させた」としている。

  • スマホと組み合わせて使うイメージ(AK HC3以外は付属しない)

  • USB-C搭載デバイスとの接続イメージ(AK HC3以外は付属しない)

最大の特徴は、ユーザーからの要望が多かったという3.5mm 4極マイク・コントローラー入力をサポートした点。これにより、対応するイヤホン/ヘッドホンを使って「ハイクオリティなサウンドとクリアな音声機能でゲーミング、テレワークなどでの使用を可能にした」という。イヤホンジャック部にはセンサーを備え、プラグを挿入したときのみ接続先がAK HC3をUSB DACとして認識する。

  • ノートPCに接続したイメージ(AK HC3以外は付属しない)

本体はフルメタルハウジングデザインで、ケーブルには銅芯線に錫コーティングを施した高耐久性デュアルノイズシールドケーブルを採用。USB-Cポート搭載のデバイスに直結して使え、AndroidデバイスではAndroid専用のボリューム調節連携アプリ「AK HC」が利用可能だ。Lightning端子搭載のiOSデバイスでも、付属のUSB-C to Lightningアダプターを使って接続できるが、その場合は4極リモコンマイクには非対応となる。

  • 付属のUSB-C to Lightningアダプター(左上)。iOSデバイスでも利用できる

DACチップにはESS製のSABRE HiFi DAC「ES9219MQ」をデュアルDAC構成で搭載。最大384kHz/32bitまでのPCMと、DSD256(DSD 11.2MHz)のネイティブ再生に対応する。統合音楽再生ソフト「Roon」での動作も確認済み。本体には新たに、再生ファイルに応じて色が変化するLEDインジケーターを搭載した。

独自のオーディオ技術により、回路やコンポーネント、パワーマネジメントを「最高の状態で妥協することなく組み込んだ」としており、低歪みで高いSNを追求。AKプレーヤーで使っている、電源変動を抑制して安定したシステムとオーディオ性能を実現するテーラード超小型タンタルコンデンサーを搭載し、最適なオーディオ回路を構成することで、性能を落とさず小型化を実現した。また、消費電流を最小限に抑えながらも出力とオーディオ性能を強化している。