◆テスト1: Borderlands 3(グラフ19~25)

Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/

ベンチマーク方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。設定は

全体的な品質:ウルトラ
アンチエイリアス:テンポラル

とした。

  • グラフ19

  • グラフ20

  • グラフ21

  • グラフ22

  • グラフ23

  • グラフ24

  • グラフ25

さて解像度は何時ものように2K~4Kだが、性能差が一番出るのは当然GPUの負荷が軽い(≒CPU負荷が相対的に重くなる)2Kであって、実際結果(グラフ19~21)でもバラつきが見られるのは2Kのみである。その2Kだが、Core i9-12900KとRyzen 9 5950Xがどちらも平均160fps台なのに対し、Ryzen 7000シリーズはいずれも170fps台というあたりで明確な違いが見られる。これはフレームレート変動からも明らかで2K(グラフ22)では75~95secあたりが一番明確に違いが出ている部分だ。2.5K(グラフ23)になると、一応あちこちで差が見られるものの大きな違いではなく、3K/4K(グラフ24・25)ではほぼグラフが重なるあたりからもこの傾向が確認できる。

◆テスト1: F1 22(グラフ26~32)

F1 22
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-22

おなじみEA SportsのF1シリーズだが、7月1日発売開始の2022年度版はF1 22に名称が変わった(昨年まではF1 2021と年号が4桁だった)。

さて設定方法などは従来を踏襲している。起動後、メインメニューに移行する(Photo32)。実はF1 22からプレイするためにはEA Accountへの登録が必須「らしい」。「らしい」というのは、ベンチマークをするだけならEA Accountへの登録なしに実行できるためだ。実際何度か登録/ログイン画面が出てくるが、キャンセルしてしまって構わない。

ここからカーソルキーとEnterキーを使い、Game Option(Photo33)→Settings(Photo34)→Graphics Settings(Photo35)に移行する。解像度などはこの下のVideo Mode(Photo36)で変更する。ちなみに今回はAnti-aliasはTAA Onlyとし、Dynamic ResolutionもOffにした(Photo37)。

解像度の設定が完了したら、Graphics SettingsメニューからBenchmark Mode(Photo38)に移行。ここで"Run Benchmark Test"を実施するとベンチマークがスタート。完了するとサマリーが表示される(Photo39)と共に、ログが"My Documents\My Games\F1 22\"の下に自動生成されるという訳だ。

  • Photo32: EA Accountへのログインをキャンセルしてここに来ているため、左のメニューに"RETRY CONNECTION"(ログインのやり直し)項目が出ている。

  • Photo33: このメニュー要らないというか、これも次のOption項目に含めて1階層減らした方が操作的には便利なのだが。あと相変わらずマウスでの操作ができない。

  • Photo34: 遂にメニューが2次元配列に。

  • Photo35: 描画クオリティオプションがここに移動したのはF1-2021からであるが、Ray Tracing関連が充実した感がある。

  • Photo36: NVIDIAのDLSSとAMDのFSRに両対応している関係で、Anti-Aliasの選択項目が偉く増える事に。

  • Photo37: GPUの性能評価であればここでDLSSなりFSRを使っても良いのだろうけど。

  • Photo38: いつものようにバーレーンを1周だけする設定である。残念ながらベンチマーク中の追い抜きなどは一切なし。

  • Photo39:

さて今回のベンチマークであるが、

解像度:2K/2.5K/3K/4K(全画面)
VSync:Off
Anti Alias:TAA only
Anisotropic Filter:16X
Detail Preset:Ultra High

とし、その他は全てデフォルト設定のままとした。

  • グラフ26

  • グラフ27

  • グラフ28

  • グラフ29

  • グラフ30

  • グラフ31

  • グラフ32

という訳でまずOverallがグラフ26~28であるが、なぜかRyzen 7 7700Xのみ妙にスコアが低い(これはフレームレート変動でも確認済)。理由は不明(やり直しても同じ結果になった)だが、これを除くと2Kにおいてもあまり性能差が見られない。強いて言えば最小フレームレート(グラフ28)で多少2Kで変動が見られる程度か。フレームレート変動(グラフ29~32)の方も、Ryzen 7 7700X以外は特に大きな差があるとも言いにくい。少なくともGeForce RTX 3080 Ti程度では、2Kでも有意な差が出るほどのGPU性能が無い、というあたりになるかと思う。

◆テスト1: Far Cry 6(グラフ33~39)

Far Cry 6
Ubisoft Entertainment
https://www.ubisoft.com/ja-jp/game/far-cry/far-cry-6

ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定は

Quality:High
Antialias:TAA
DXR Reflections/Shadows On

としている。

  • グラフ33

  • グラフ34

  • グラフ35

  • グラフ36

  • グラフ37

  • グラフ38

  • グラフ39

まず平均フレームレート(グラフ33)を見ると明らかだが、こちらではCPU性能が割と如実に出ている。最高速は御覧の通りCore i9-12900Kで、これにRyzen 7000系が続き、一番遅いのがRyzen 9 5950Xといったところ。ただCore i9-12900KとRyzen 9 5950Xの2Kにおける平均フレームレートが30fpsほど差があったのに対し、Ryzen 9 7950Xではこれが13fps程度まで詰めており、まだ及ばないものの性能の底上げは著しく、かなり健闘したとして良いと思う。この傾向は最大/最小フレームレート(グラフ34・35)でも言える事で、まだ最高速はCore i9-12900Kだが、Ryzen 7000シリーズはかなり差を詰めたと言える。

フレームレート変動(グラフ36~39)からもこれは明白で、一番差の大きい2K(グラフ36)でも、Core i9-12900KとRyzen 7000シリーズは明確にグラフが分離している。とは言え、その差は小さいし、2.5Kではかなり接近、3K以降では完全に1本の線になっているあたりからも、やはり性能差はRyzen 9 5950Xよりずっと小さくなったとして良いと思う。

◆テスト1: Metro Exodus PC:Enhanced Edition(グラフ40~46)

Metro Exodus PC:Enhanced Edition
4A Games
https://www.metrothegame.com/

ベンチマーク方法はこちらのMetro Exodus Enhanced Editionの項に準じる。設定は

Shading Quality:Ultra
Ray Tracing:High
DLSS:Off
Reflections:Hybrid
Variable Rate Shading:4x
Hairworks/Advanced PhysX:Off
Tesselation:Full

とした。

  • グラフ40

  • グラフ41

  • グラフ42

  • グラフ43

  • グラフ44

  • グラフ45

  • グラフ46

平均フレームレートはグラフ40に示す通りで、2Kでのみ僅かにばらついており、一応Core i9-12900Kが最高速(130.4fps)だが、Ryzen 7000シリーズがのきなみ128fpsという事を考えると、言うほどの差があるとも思えない。2.5K以降は完全に1本の線になっている感じで、性能差なしとして良い様にも思える。といっても最高フレームレート(グラフ41)はCore i9-12900Kが最低ライン、逆に最小フレームレートはCore i9-12900Kが最高というのは、要するにCore i9-12900Kに比べるとRyzen 7000シリーズはやや性能のバラつきが大きくなるという意味でもあり、このあたりを鑑みるとフレームレートに反映されないレベルで、まだ若干の性能差はあるのかもしれない。

フレームレート変動を見ると、2K(グラフ43)はやはりCore i9-12900Kとその他が分離して見える部分が多いあたりは、それなりに性能差がある(ただし僅か)、というのが正しい評価な気はする。

◆テスト1: Tom Clancy's The Division 2(グラフ47~53)

Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/

ベンチマーク方法はこちらの"Tom Clancy's The Division 2"に準ずる。設定は

品質:高

とした。

  • グラフ47

  • グラフ48

  • グラフ49

  • グラフ50

  • グラフ51

  • グラフ52

  • グラフ53

結果(グラフ47~49)こちらも2Kでのみ性能差が明確で、2.5K以上では収束する(最大フレームレートは2.5Kあたりまでやや乱れる)が、その2Kで最高速なのはRyzen 5 7600X/Ryzen 7 7700Xで、これにRyzen 9 7950Xが続き、Core i9-12900Kはその次といったあたり。Ryzen 5 5950Xからの性能向上は明白として良いかと思う。これは2Kのフレームレート変動(グラフ50)からも明白で、完全にCore i9-12900Kを上回る性能となった。もっとも2.5K以上は、「ちょっと太目の1本の線」といった感じになっているので、ここでは性能差を見る事は難しいのだが。

◆テスト1: Shadow of the Tomb Raider(グラフ54~60)

Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us

ベンチマーク方法はこちらに準じる。設定は

Quality:Highest
Ray Tracing:Off

とした。

  • グラフ54

  • グラフ55

  • グラフ56

  • グラフ57

  • グラフ58

  • グラフ59

  • グラフ60

まず結果(グラフ54~56)を見ると、2Kのみ差があるのだが、ここで最高速はRyzen 9 7950X、ついでRyzen 5 7600X/Ryzen 7 7700XとCore i9-12900Kがほぼ同じスコアで並び、Ryzen 5 5950Xが大差を付けて最下位といった具合。2.5K以上はほぼ収束してしまっているので、性能差はこの2Kで見るのが正しいだろう。

実際フレームレート変動(グラフ57)を見ると、80secあたりまではほぼ1本の線なのが、110secあたりまでは明確に性能差が出ている。このあたりが一番GPU負荷が軽く、CPUネックになりやすいところで、ここで50fps以上の性能差が出ている以上、Ryzen 7000シリーズのCore i9-12900Kに対するアドバンテージは明白である。

◆テスト1: Watch Dogs:Legion(グラフ61~67)

Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/

ベンチマーク方法はこちらの"Watch Dogs:Legion"に準ずる。ちなみに設定は

Quality:Very High
RT Reflection:Off
DLSS:Off

とした。

  • グラフ61

  • グラフ62

  • グラフ63

  • グラフ64

  • グラフ65

  • グラフ66

  • グラフ67

さて結果(グラフ61~63)を見ると、再びこちらはCore i9-12900Kが最高速である。といっても、Ryzen 7000シリーズもかなり健闘しており、Ryzen 5 5950Xからの性能の向上は明らかである。最大/最小フレームレートはちょっと暴れている事もあって読み取りが難しいが、2Kで平均119fps程度だったRyzen 9 5950Xから、Ryzen 5 7600Xですら130fps、Ryzen 9 7950Xでは135fpsまで性能を引き上げている辺りがこれを裏付けている。

フレームレート変動を見ると、2K(グラフ64)では明白に3つ(Core i9-12900K/Ryzen 7000シリーズ/Ryzen 9 5950X)に分離しているあたり、確たる性能差があることは間違いない。ただ2.5K(グラフ65)以降は「Ryzen 9 5950Xとその他」みたいになっているあたり、Core i9-12900KとRyzen 7000シリーズの性能差そのものは大きくない事もまた明らかである。