「東京ゲームショウ2022」(TGS2022)が幕張メッセで開催中だ。カプコンのブースでは『エグゾプライマル』『ストリートファイター6』『バイオハザード ヴィレッジ』『モンスターハンターライズ:サンブレイク』『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』の試遊台を用意する。

なかでも、『バイオハザード ヴィレッジ』はPlayStation VR(PS VR2)版をプレイ可能。PS VR2が一般公開される初めての機会ということもあり、比較的来場人数が少ないであろうビジネスデイでも、開場後すぐに整理券の配布は終了してしまった。

試遊時間は、操作説明やヘッドマウントディスプレイの装着、設定、移動などの準備を含めて30分。なので実際のゲームのプレイ時間としては、15分程度といったところ。同作のドミトレスク城を探索するシーンを体験できる。

試遊はドミトレスク城の入り口付近からスタート。目の前に舞い散る雪は、手を伸ばせば触れられそうなほどリアルに感じた。グラフィックが美しいのはもちろん、視点の移動もスムーズで、“ゲームの世界に飛び込んだ”感覚をかつてないほど味わえる。

PS VR2の特徴は何と言っても、PlayStation 5(PS5)のDualSense ワイヤレスコントローラー同様の「アダプティブトリガー」や「ハプティックフィードバック」を搭載している点。敵に捕まって引きずられるシーンや、拘束から逃れるシーンなどの振動もリアルで、VRの没入感を一層高めてくれた。

  • PS VR2を装着した状態

  • 両手を押してドアを開けるシーンなどもある

  • 美しいグラフィックスのドミトレスク城の中へ

操作のリアルさも増している。左腕に固定してあるナイフを取り出すには、リアルで実行する動作と同様に、左手を前に出して、右手のコントローラーでナイフを掴む。また、銃は右手のコントローラーを右足あたりに下ろして、ホルダーから持ち上げる必要がある。

しかも、掴むにはコントローラーのR1ボタンを押すのだが、しっかり握っていないと、銃などを離してしまう。試遊中は無我夢中で歩き回っていたので、ついうっかり指を離してしまい、何度もハンドガンを落としてしまった。

また、ハンドガンのリロードの操作方法なども試遊開始前に教えてもらえたが、実際にVR空間に入ってから敵とのバトルに突入すると、向かってくる敵の迫力が想像以上で、「弾が切れたらナイフで斬りまくる」という、かなり不格好なプレイをしてしまった。

  • ものを掴むときは手を伸ばしてR1ボタン

  • とにかくナイフで刺したり、斬ったりし始めたところ

城の主「ドミトレスク夫人」と対面すると、その大きさに思わず見上げてしまう。たしか身長は290cmほど。同作の主人公のイーサン・ウィンターズも大人の男性なのでそれなりの身長だが、VRだと夫人のデカさがかなり際立って感じた。

しかも、拘束され、両手をフックのようなものに突き刺されて吊り上げられるときは、逆にドミトレスク夫人を見下す状態になる。この高さを実感するのもVRならではだろう。

  • ドミトレスク夫人を見上げるだけでなく、吊り下げられて見下ろすという、高低差を味わえる

短い試遊時間ながら、没入感の高いVR体験はかなり濃密なものに感じた。カプコンブースのPS VR2版『バイオハザード ヴィレッジ』は、引き続きTGS2022で試遊可能。人気のブースなので、試遊を希望する人は早めに足を運んだほうがいいだろう。