米Metaは8月23日(現地時間)、「Metaアカウント」と「Meta Horizonプロフィール」の提供を開始した。段階的に提供範囲を広げていく。Metaアカウントは、Meta VRデバイスにログインする新たな方法になる。Meta HorizonプロフィールはVRデバイスやWebブラウザ上でのソーシャルプロフィールだ。

Metaは2020年、当時Oculusブランドで提供していたVRデバイスのユーザーアカウントをFacebookアカウントで一元管理できるようにしたが、Facebookのソーシャル機能の利用が強いられることに反発するOculusユーザーが少なくなかった。そうしたフィードバックに加えて、同社は2021年からFacebookファーストからメタバースファーストに舵を切っており、移行を推進する取り組みの一環として「Metaアカウント」を用意した。

今後しばらくは移行期間になるが、最終的にはMeta VRデバイスの利用にMetaアカウントが必須になる。そして、Metaアカウントを作成する際に、ユーザーはメールアドレスを使った作成と、FacebookアカウントまたはInstagramアカウントとの連携のいずれか自分が望む方法を選択する。

Metaアカウントは、デバイスへのログインや購入済みのアプリの管理に必要なユーザーの名前、メールアドレス、電話番号、支払い情報、年齢認証のための生年月日などで構成される。それ自体はソーシャルプロフィールではなく、アカウントに含まれる情報は公開されない。

Meta Horizonプロフィールの設定で、名前と固有のユーザーネームを選び、プロフィール写真を編集する。[全員にオープン]、[友達と家族]、[自分1人]という3つのプライバシー設定で構成されるメニューが表示されるので、自分に最適なプライバシー設定を選択する。

Metaアカウントの作成

MetaのVRデバイスを初めて利用する場合は、Oculusプロフィールページで作成するか、または未設定のヘッドセットを装着すると、ヘッドセットと「Oculus」アプリ(Android、iOS)のペアリング用のコードが表示されるので、そこから指示に従ってアカウントを作成する。

Facebookアカウントを使ってVRデバイスにログインしている場合でもMetaアカウントとMeta Horizonプロフィールの作成が必要になる。meta.com/websetupにアクセスしてFacebookアカウントでログイン。Facebookアカウントを使ってMetaアカウントを作成するか、Facebookアカウントとの連携を解除してメールアドレスを使用するかを選択することで、新しいMetaアカウントで所有するVRアプリや購入したアイテムにアクセスできるようになる。

今もOculusアカウントを使用している場合、VRデバイスにログインできるのは2022年末(米国時間)まで。それ以降もVRデバイスの使用を継続するにはMetaアカウントとMeta Horizonプロフィールを作成する必要がある。