iPhone同士ならWi-Fiパスワードを共有できる、仲間のうち誰か一人がWi-Fiに接続していればそれで万事解決、と訊いてはいたけれど...iPhone同士を近づけたが何も起こらず諦めた、という話を耳にしたことがあります。確かに、iPhone同士ならWi-Fiパスワードを共有できますが、それにはいくつかの条件があります。
そのひとつが「Wi-FiとBluetoothの両方をオン」にしていること。先にWi-Fiに接続しているiPhoneも、そこからパスワードを渡してもらうiPhoneも、事前にWi-FiとBluetoothをオンにしていなければなりません。
2つめは「両方のiPhoneがiOS 11以降」であること。Wi-Fiパスワード共有は、iOS 11のとき登場した機能ですから、パスワードを授受するiPhoneの両方ともiOS 11以降の動作が必須となります。
3つめは、「Wi-Fiに接続できる側のiPhoneにパスワードを譲り受ける側のiPhoneのApple IDが登録されていること」。ここでいうApple IDとは、iCloudにサインインするとき使うメールアドレスですから、連絡先にメアドの登録がない人物のiPhoneはパスワード共有の対象外ということになります。
そしてもうひとつが「両方のiPhoneがiCloudにサインインしていること」。いまどき、iCloudへサインインせずiPhoneを使うユーザは珍しい存在ですが、念のため確認しましょう。
以上のチェック項目のうち、特にハマりそうなのは3つめです。LINEでひんぱんにやり取りするくらい親しいけれど連絡先アプリにメアドは未登録、そもそも連絡先アプリにメアドを登録する習慣がないという場合、待てど暮らせどWi-Fiパスワード共有シートは現れないので注意しましょう。