旅行で撮った写真をひととおり確認したい、愛猫のベストショットを大量の写真の中から見つけたい、そんなときには「スライドショー」が便利です。指定したアルバムの写真を一定間隔で自動的に捲ってくれるので、手間がかかりません。そのうえBGMまで再生してくれるのですから、風景写真をぼんやり眺める用途にもピッタリです。
ところで、iOSの写真アプリには「メモリービデオ」という機能もあります。こちらも大量の写真を"ながら見"するには格好の機能、もちろんBGM付きで...スライドショーと同じなのでは? そう疑問に思うのも無理はありません。
スライドショーとメモリービデオは、似て非なる機能です。どちらもまとまった量の写真を眺めるにはちょうどいい機能ですが、それぞれに向き不向きがあります。
スライドショーは、複数の写真をBGM付きで連続表示する機能です。「テーマ」と呼ばれる表示効果を選び(折り紙やディゾルブ、雑誌といった選択肢があります)、好みのBGMを流しながら写真を連続表示できます。リピートスイッチをオンにすれば、エンドレスで表示を続けることも可能です。
しかし、スライドショーは保存できません。写真が保存されているiPhoneでしか表示できないため、離れた場所にいる友人・知人にシェアしたりムービーとして渡すことは不可能です。
そこで利用するのが、メモリービデオです。5枚以上の写真・ビデオでアルバムを作成し、それをメモリービデオ(HEVCムービー)として書き出せばいいのです。解像度はフルHD(1,920×1,080ピクセル)となりますが、「2022年夏の北海道旅行」などのタイトル文字を入れることも、凝った表示効果を使うこともできるので、イメージビデオ風に仕上げられます。知り合いに大量の写真を送りつけるより、メモリービデオにして渡すほうがスマートかもしれませんよ。
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「スライドショー」と「メモリービデオ」はどう違う?