米Mozillaは、5月19日(現地時間)にFirefoxの新バージョンとなるWebブラウザ「Firefox 151」をリリースした。Firefox 151は、Firefox 150からいつも通りの4週間でのバージョンアップとなった。Firefox 150では、2026年4月28日にマイナーバージョンアップの150.0.1が、2026年4月28日にマイナーバージョンアップの150.0.2が、2026年5月12日にマイナーバージョンアップの150.0.3がリリースされている。150.0.1では、以下の修正が行われた。
- セキュリティ対策ソフトのBitdefenderをインストールしていると、FacebookなどのWebサイトが正しく読み込まれない場合がある問題の修正
- 位置情報へのアクセス許可を求めるプロンプトを拒否した場合、Firefoxが2回目の試行時にシステムアクセス許可ダイアログを再度表示してしまう問題の修正
- 古い保存済みタブグループにタブを追加できない問題の修正
- 一部のドロップダウンメニューが展開してすべてのリスト項目を一度に表示してしまうレイアウトの問題の修正
- macOS、Windows版:ピンチズームまたはスマートズームを行った際に、一部のページ要素の境界線やアウトラインが消えてしまう問題の修正
セキュリティ関連の修正は4件。そのうち1つは深刻度は4段階中上から1番目の「Critical」である(ほかの3つは「High」)。
- Audio/Videoコンポーネントの境界条件の誤りによる情報漏洩
- Firefox ESR 115.35.1、Firefox ESR 140.10.1、Firefox 150.0.1でのメモリ安全性の問題
- Firefox ESR 140.10.1、Firefox 150.0.1でのメモリ安全性の問題
- Firefox 150.0.1でのメモリ安全性の問題
150.0.2では、以下の修正が行われた。
- ログインプロンプトを必要とする内部ネットワークまたは企業ネットワーク上のWeb サイトに空白のページが表示される問題の修正
- 内蔵のPDFビューアでスキャンされた画像の強調表示が機能しない問題の修正
- [スプリットビュー]のメニュー項目に[新規]バッジが表示されたままになる問題の修正
- 一部のWebカメラがビデオ通話で正しく動作しない問題の修正
- ネストされたフォルダをWebページにドラッグ&ドロップするとタブがクラッシュする問題の修正
- 高度な3D効果を使用してWebサイトを表示する方法が改善され、ページの一部が消えたり、正しく表示されない問題の修正
- ローカルバックアップ機能が、正常に完了しない可能性がある問題を修正
- ページのアドレスを編集するときにステータスバーとナビゲーションバーがちらついたり、正しくない色が表示されたりする問題の修正
- アドレスバーの検索候補の外観が改善し、アイコンが引き伸ばされたり歪んで表示されたりする問題の修正
セキュリティ関連の修正は3件。いずれも深刻度は4段階中上から2番目の「High」である。
- DOM: Networkingコンポーネントでのメモリ解放後使用
- Firefox ESR 115.35.2、Firefox ESR 140.10.2、Firefox 150.0.2でのメモリ安全性の問題
- Firefox 150.0.2でのメモリ安全性の問題
150.0.3では、以下の修正が行われた。
- パスワード入力欄に入力した文字が、印刷プレビューおよび印刷ページでマスクされずに表示される問題の修正
セキュリティ関連の修正は4件。いずれも深刻度は4段階中上から2番目の「High」である。
- JITコンポーネント:JavaScriptエンジンの境界条件が正しくない
- JITコンポーネント:JavaScriptエンジンにおけるJITコンパイルエラー
- JavaScript:WebAssemblyコンポーネントにおけるメモリ解放後使用
- JavaScript Engineコンポーネントにおけるその他の問題
- プロファイルバックアップコンポーネントにおけるサンドボックスからの回避
今回は、150.0.3からのアップデートとなる。
Firefox 151のインストール
すでに自動アップデートが可能な状況になっているが、ここでは手動でアップデートする方法を説明したい。Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開くと更新が自動的に開始される。[再起動してFirefoxを更新]をクリックする(図1)。
アップデート後のFirefox 151は、図2のようになる。
新規に、Firefox 151をインストールする場合、FirefoxのWebページからインストーラをダウンロードする(図3)。
[Firefoxをダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、インストールを開始する(図4)。
画面の指示に従い、インストールを進めてほしい。以下では、新機能のいくつかを具体的に見ていこう。
Firefox 151の新機能
では、Firefox 151の新機能を見ていこう。
- Firefoxのホーム画面(新規タブ)が、新しいデザインに。右下の鉛筆アイコンをクリックすると、図5のようになる。
ここから壁紙を選択していく。変更したものが、図6である。
図5には、天気予報などがあるが、Firefox 151から152で導入されるウィジェットやショートカットなど新機能のベースとなっていくとのことだ。
- プライベートブラウジングモードで、ウィンドウを閉じずに現在のセッションのすべてのデータを即座に消去可能に。URLバーの右側にある[プライベートセッションを終了]ボタン(炎のアイコン)を選択すると、セッションを消去するかどうかを確認するメッセージを表示する。確認すると、プライベートブラウジングのデータがすべて消去され、新しいプライベートブラウジングモードセッションが開く。
残念ながら、一部の環境ではうまく動作しないようだ。
- 標準拡張トラッキング保護におけるフィンガープリンティング対策を強化。これにより、デバイスとブラウザに関する情報の開示量が制限され、Webサイトが複数のサイトをまたいでユーザーを追跡することがより困難になる。この変更により、一般的なフィンガープリンティング技術で識別可能なユーザー数は平均で約14%、macOSでは約49%減少する。
- PDFビューアで、複数のPDFファイルを直接結合が可能に。ページパネルを表示する(図8)。
[+]ボタンをクリックすると、ファイル選択画面になるので、結合したいPDFGファイルを選択する。
図のように、新たなPDFファイルが結合される。
- 翻訳ページ(about:translations)は、アプリケーションメニューの[その他のツール]セクションからアクセス可能に。
- ローカルプロファイルバックアップが、Windowsに加えてLinuxでも利用可能になり、プラットフォームを超えて復元可能に。
- macOS版:Appleのユニバーサルクリップボードを使用してiOSデバイスからコピーしたURLが、Firefoxに正しく貼り付けられるように。
- macOS版:WebページのドロップダウンメニューがmacOSネイティブのメニュースタイルを使用するようになり、システム全体の見た目と動作に統一された。
- オランダのユーザー向けに、住所の自動入力機能が有効になった。
- 内蔵のVPN機能で、閲覧場所を選択できるように。これにより、オンライン上のトラフィックの表示方法や場所をより細かく制御できる。利用可能な国を選択するか、[Recommended]機能を使用してネットワークに最適な接続を自動的に選択することも可能。現時点で利用可能なのは、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダであり、日本では利用できない。
続いて、修正点である。
- マルチモニタ環境において、Webサイトへの画面解像度の報告が正しく行われていなかった問題の修正
- macOS版:マルチモニタ環境でFirefoxを再起動すると、最大化されたFirefoxウィンドウが誤ったモニタで開いてしまう問題の修正
- macOS版:コピー&ペーストした画像の色管理を改善
セキュリティアップデート
同時に行われたセキュリティアップデートであるが、修正された脆弱性はCVE番号ベースで31件である。深刻度の内訳は、4段階で上から2番目の「High」が6件、4段階で上から3番目の「Moderate」が12件、4段階で上から3番目の「low」が13件となっている。
- Firefox、Firefox Focus for Androidでのサンドボックス回避
- Audio/Video:Web Codecsコンポーネントでの境界条件の不正
- DOM:Bindings(WebIDL)コンポーネントでのメモリ解放後使用
- DOM:Networkingでの同一オリジンポリシーのバイパス
- Firefox 151でのメモリ安全性の問題
- Firefox ESR 115.36、Firefox ESR 140.11、およびFirefox 151でのメモリ安全性の問題
今回のアップデートは、前回同様、数が多い。すみやかなアップデートをすべきであろう。









![図10 [その他ツール]セクション](images/010.jpg)