富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は3月29日、Windows 11搭載のタブレットPC「FMV LOOX」を発表した。
ラインナップは2モデル。Core i5-1230U・8GBメモリ・256GB SSD(PCIe NVMe)の「FMV LOOX 75/G」と、Core i7-1250U・16GBメモリ・512GB SSD(PCIe NVMe)の「FMV LOOX 90/G」だ。6月中旬から順次発売し、価格はオープン。店頭想定価格は、FMV LOOX 75/Gが181,000円前後、FMV LOOX 90/Gが219,780円前後。
今回のFMV LOOXは、2022年初頭に米ラスベガスで開催されたCES 2022にて「CES Innovation Awards 2022」を受賞したプロダクト。日本国内への投入も正式発表となった。また、富士通のPCが40周年を迎えたことを記念する「FUJITSU PC 40th Anniversary」企画の第3弾でもある。
本体はタブレットPCだが、オプションでキーボードやスタイラスを用意。実質的には2in1 PCだ。FMV LOOX キーボードは、ノートPC「LIFEBOOK UH」シリーズのノウハウを継承し、19mmキーピッチ、1.5mmストローク、キートップが少し凹んだ球面シリンドリカル式。店頭想定価格は21,780円前後。
スタイラスの「FMV LOOX ペン」は、世界で初めて(FCCL調べ)ワコムの「Wacom Linear Pen」技術を採用したもの。4,096段階の筆圧検知を備え、ペン先を細くして描画面を見やすくした。従来型のスタイラスと比較して、直線性で約3倍、軌跡の正確性で約5倍という性能向上を実現。店頭想定価格は13,200円前後。また、OCR機能やワード検索機能を備えるワコム製ペン入力アプリ「Wacom Notes」をプリインストールしている。
高強度アルミを一体成形したフル切削のユニボディは、幅307×奥行き190×厚さ7.2mm、重さは611gとかなり軽い。13.3型のタブレットPCとして、世界最薄・最軽量とする(FCCL調べ)。なお、製品発表会にて重さのアップデートがあり、正式な重さは「599g」となった。
本体はIPX2の防滴性能、IP4Xの防塵性能を持ち、バッテリ駆動時間は両モデルとも約12時間。画面は13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)で10点マルチタッチ対応の有機ELディスプレイだ。
別のPCとUSB Type-Cケーブルで接続することで、さまざまな連携機能「クリエイティブコネクト」が使える。FMV LOOXを2ndディスプレイとして利用したり、FMV LOOXを液晶タブレットとして機能させたりすることが可能。接続したPCとFMV LOOXの両方を「PC」として動かす場合、ドラッグ&ドロップによるファイル転送、キーボードとマウスの共有、クリップボードの共有といった機能を提供する。
特徴的な点として、落とし物トラッカー「Tile」機能を内蔵。スマホのTileアプリを使ってFMV LOOXの所在場所を確認したり(常に正確な位置情報が得られるわけではない)、FMV LOOX側からスマホを探したりできる。
通信機能はWi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)とBluetooth 5.1、カメラはフロントにWindows Hello対応の207万画素、リアに1,258万画素。インタフェースはThunderbolt 4(USB 4 Gen3 Type-C)×1基、USB 3.2 Gen2 Type-C(クリエイティブコネクト対応)×1基。いずれもUSB PD(Power Delivery)、DisplayPort Alt Modeに対応。
モバイル用途のリスクを考慮して、保障サービス「FMV LOOX Premium Care」を用意。落下、水損、盗難、データ復旧、付帯デバイス(モバイルルータなど)を保証する。
また、直販サイト「WEB MART」限定のカスタムメイドモデルとして、5G対応モデルや、ハイスペックモデルも選べる。ハイスペックモデルでは、第12世代Intel Coreプロセッサ、Windows 11 Pro、16GBメモリ、1TB SSDといった構成が可能だ。