確定申告の季節がやってきました。税務署へ出向く時間が惜しい、混雑を避けたいからできれば自宅で...という人にとってありがたい「e-Tax」こと国税電子申告・納税システム。パソコンにICカードリーダー/ライターを接続してマイナンバーカードを読み取り、利用者証明用電子証明書の暗証番号を入力してe-Taxへログインすれば、パソコンで作成した申告等データをインターネット経由で提出(電子申請)できるしくみです。

そのしくみは毎年のように改善・見直しされており、令和3年分(令和4年1月)以降はマイナンバーカードの用意があれば、iPhoneを含むスマートフォンだけで申告等データを提出できるようになりました。いくつか条件はあるものの、ICカードリーダー/ライターだけでなくパソコンすら必要ないため、確定申告の手続きを大幅に簡略化できます。

サポートされるスマートフォンは、iPhoneの場合iOS 13.1以上がインストールされたiPhone 7以降。iOS 15が動作する現行モデルの場合、iPhone 6s/6s Plus/SE(第1世代)を除けば、iPhone単独で確定申告できることになります。

さらに、パソコンで申告書を作成する場合も、スマートフォンのマイナポータルアプリでパソコン上に表示されたQRコードを読み取れば、マイナンバーカード方式によるe-Tax送信が可能です。入力作業はパソコンのほうがいいけれどICカードリーダー/ライターの用意がない、というiPhoneユーザにとっては、こちらのほうがいいかもしれません。

なお、スマートフォンのみで確定申告を完結できるのは、対象の所得が給与所得や雑所得、一時所得などに限定されます。マイナポータルアプリでe-Taxとアカウントを連係させるなど、事前準備も必要です。詳しくは、国税庁のWEBサイトなどで確認しましょう。

  • iOS 13.1以上/iPhone 7以降であれば、iPhone単独で確定申告が可能です