フリービット/トーンライフスタイルが、シニアをメインターゲットにした9,980円のAndroidスマートフォン「TONE e21 rev.2」を発表しました。1万円を切る価格にもかかわらず、機能や装備をそぎ落とした安物スマホではなく、トーンモバイルならではの安心・安全を漏らさず網羅した意欲作に仕上がっていました。月額1,100円で動画以外は通信し放題という料金プランの魅力もあり、安心して使えるスマホを両親に持たせたい、と考える人は注目の存在となりそうです。
「動画以外のデータ通信使い放題」が働き盛り世代にヒット
NTTドコモのエコノミーMVNO「トーンモバイル for docomo」に参画したフリービット。高校生までの学生層をターゲットとしたiPhone向けの低価格プラン「TONE for iPhone」を、2021年12月に全国のドコモショップで販売開始しました。同プランは、動画以外のデータ通信が使い放題で月額1,100円~の低料金であること、トーンモバイルの売りである子どもの見守り機能を搭載したことなど、NTTドコモの商品にはない特徴を持ちます。
フリービットの石田宏樹社長は「当初見込んでいたティーン層の獲得は狙い通りだったが、意外にも30~50代の現役世代にも指名買いでよく売れた」と語ります。石田社長によると、見守り機能の付帯率は約50%で、残りの約50%が見守り機能を必要としないユーザー、すなわち現役世代とし、「動画以外のデータ通信が使い放題である点が響いた」と分析します。
トーンモバイルの安心機能を凝縮した9,980円のAndroidスマホ
トーンモバイル for docomoの第2弾として今回発表したのが、独自開発のAndroidスマートフォン「TONE e21 rev.2」と、月額1,100円で動画以外のデータ通信が使い放題の専用プラン「TONE for Androidプラン」です。iPhone向けプラン「TONE for iPhone」と同様に、全国約2,300店のドコモショップで取り扱います。
TONE e21 rev.2は9,980円という低価格ながら、他機種にはない魅力的な機能を多く備えているのが特徴。1つが、ホーム画面の切り替え機能「TONE HOME」です。通常のホーム画面に加え、シンプルなレイアウトにしたシニア向けのホーム画面と、見た目に鮮やかな若者向けの画面を用意。同じ端末を、普通のスマホとしてもシニア向けスマホとしても使えるようにしています。
トーンモバイルならではの見守り機能も健在。さらに、特殊詐欺など不審な電話番号からの着信でないかをAIが判別し、危険だと判断した場合は警告を表示する「あんしん電話」機能も標準で搭載しています。スマホに不具合が発生した際、化粧箱の上に端末を置くだけで復元できる「置くだけサポート」や、iPhoneのAirDropと同様にワイヤレス通信でファイルがやり取りできる「One Drop」など、好評の機能も継承します。
TONE e21 rev.2はドコモショップで販売しますが、契約したらその場で端末を持ち帰れるのではなく、契約の2~3日後にトーンモバイルの配送センターから自宅に端末が送られてきます。箱を開けて電源を入れると、契約時の情報をもとに自動で設定が行われ、数分ほどで使える独自の仕組みを採用。設定がうまくいかなかったり分からないことがあれば、ドコモショップの店舗でサポートが受けられます。
潜在的なユーザーが相当数いるとされるシニア世代のスマートフォン需要をつかむべく、9,980円のAndroidスマートフォンとともに投入した月額1,100円のTONE for Androidプラン。NTTドコモの料金プランではもっとも低価格ながら、本家ドコモのプランにはない安心・安全機能や充実したサポートを網羅しており、TONE for iPhoneと同様に指名買いされる製品になりそうです。