日本マイクロソフトは2月16日、3Dオーディオマップアプリ「Microsoft Soundscape」の日本語版を提供開始した。iOS 14.1以降を搭載したiPhoneなどで利用可能で、App Storeから無料でダウンロードできる。ソニーの耳をふさがない完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」と組み合わせると、快適な街歩きをサポートする。

  • Microsoft Soundscapeの画面イメージ

  • ソニーの穴あき完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」

Soundscapeは、現在地の情報や、周辺にある店舗名などのポイントを3Dの音声で読み上げたり、目的地の方向をサウンドで知らせることで、不慣れな場所をより快適に移動することを支援したり、新しい発見をしながら街歩きを楽しむことができるというアプリ。

スマートフォンのGPS機能や、位置センサー、アクティビティセンサーから認識した周辺にあるポイントや道路、交差点などの情報を、3D音声で読み上げる。現在いる場所や方向、近くに何があるのかを、いつでも音声で確認できるとする。

よく行く場所や気になる場所、曲がり角などをマーカーとして保存したり、目的地として設定したりすることも可能。目的地に音声ビーコンを設定すると、その方向からサウンドが聞こえ、そこまでの距離を読み上げる。複数の目的地を中間地点として設定してルートを作成すると、音声を頼りにルートをたどれる。

保存したマーカーや作成したルートは他のSoundscapeユーザーとAirDropやメールで共有可能。その場所に行けなかったり、操作が難しいユーザーの代わりにマーカーやルートを作成して、その人の移動を支援するといった使い方を提案している。また、「Street Preview」機能を使うと、離れた場所からその場所への道のりや交差点の状況などを音声で把握でき、目的地までの地図を思い描けるとする。

Soundscapeはバックグラウンドでも動作するため、同アプリを単独で使うだけでなく、他のナビゲーションアプリと一緒に使って周辺の情報をより詳しく知ることもできる。なお、Soundscapeで読み上げる場所は、“みんなで作る地図”「OpenStreetMap」の情報を利用しており、アカウントを登録すると誰でも地図に新しい店の情報や、道路などの詳しい情報を加えられるという。

有線・無線の両方のヘッドホンで利用でき、頭の向きを認識できるヘッドトラッキング機能を搭載したヘッドセットを使うと、顔が向いている向きをアプリが認識する。

ソニーの新しい完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」(2月25日発売/実売23,000円前後)は、本体に内蔵するコンパス/ジャイロセンサーを使用して頭の向きを認識できる機能を搭載。Soundscapeと組み合わせることで、街歩きの際にスマートフォンを手に持たず、目的地からの音声を認識しながら利用できる。

LinkBudsは新開発の穴あきドライバーを搭載することで耳をふさがない構造を実現しており、これによって周囲の音を自然に聞きながら、目的地方向からの音声や、周囲にある建物や交差点などの情報を音声で得られるという。