サイトロンジャパンは1月22日、Player One Astronomy製の天体撮影用モノクロCMOSカメラ「Player One Apollo-M MAX」を発表した。1.1型の大型センサーを搭載し、画質を大幅に向上した。価格はオープンで、店頭予想価格は84,000円前後。1月25日より発売する。

  • ソニー製の1.1型センサーを搭載する天体撮影用モノクロカメラ「Player One Apollo-M MAX」

「Apollo」シリーズのフラッグシップモデルの約176万画素モノクロCMOSカメラ。ソニー製の1.1型IMX432センサーを搭載し、高感度性能に優れ、ダイナミックレンジも広く取られている。グローバルシャッターを搭載しており、画素読み出し時に被写体がゆがまない。そのため、太陽面や月面の高速度撮影に適している。

  • 従来型センサー(左)で見られていたバンディングノイズ(縞状のノイズ)が大幅に軽減され、画質が大幅に向上している(右)

  • 欠損画素(デッドピクセル)を自動で判別し、撮影時に自動的に補正を行うDPSも搭載する

撮影時にセンサーから発生する熱は、パッシブ冷却システムにより効率良く外部に排熱。太陽撮影時の太陽光によるセンサーの加熱を抑え、低ノイズで安定した撮影が可能だ。ディープスカイ撮影時では、センサーに発生するダークノイズも抑制する。センサーチルトプレートは第2世代となり、調整可能幅が大きくなった。これにより、光学系によって発生する干渉縞を抑制しやすくなっている。

ホットピクセルやクールピクセルなどのデッドピクセルを自動判別し、カメラ内部のメモリへ記録して撮影時に自動補正するデッドピクセルサプレッションテクノロジーも搭載。キャッシュメモリとして、DDR3 256MBを内蔵。本体の重さは145g。