米Appleは12月13日(現地時間)、iOS 15とiPadOS 15のアップデート「iOS 15.2」「iPadOS 15.2」の提供を開始した。アプリのアクティビティを記録・レポートする機能の新UI「Appプライバシーレポート」、「デジタル遺産」機能を追加。Apple Music Voiceプランをサポートする。

iOS 15.2/iPadOS 15.2に更新すると、プライバシー機能の「Appアクティビティを記録」が「Appプライバシーレポート」にアップデートされる。同レポートでは、過去7日間で、位置情報やマイクといったデータへのアクセス許可をアプリが使用した頻度、各アプリのネットワークアクティビティの内訳、Webサイトのネットワークアクティビティ、最もコンタクトしたドメインなどを確認できる。

デジタル遺産は、ユーザーの死後にApple IDのアカウントにアクセスしてデータを管理する人物を指定しておけるプログラム。iOS/iPadOS 15.2では、「設定」の「Apple ID」(ユーザー名をタップ)の「パスワードとセキュリティ」に「故人アカウント管理連絡先」が用意され、死後にアカウントにアクセスしてデジタル資産を継承する信頼できる人を追加できる。

Apple Music Voiceプランは、音楽サブスクリプションサービス「Apple Music」のSiri専用にデザインされた新プランだ。音声操作に限られるが、9,000万曲を超えるApple Musicの全ての音楽、プレイリスト、ステーションにアクセスでき、月額480円という低料金で利用できる(Apple Musicの通常個人プランは月額980円)。

それらのほか、iCloud+でランダムなメールアドレスを生成できる「メールを非公開」機能を「メール」アプリで使用できるようになった。「リマインダー」および「メモ」がタグの削除や名前の変更に対応。「TV」アプリで、"ストア"タブから映画のブラウズ、購入、レンタルを全て一カ所で行える。

iPhoneでは、省電力モード中のiPhoneを”探す”が最大5時間の検出に対応。「株価」のティッカーで通貨を、チャートで年初来のパフォーマンスを確認できる。また、CarPlayのAppleマップが、右左折車線、中央分離帯、自転車レーン、横断歩道などの道路の情報が詳しく表示されるように改良された(対応している都市のみ)。

iPadOS 15.2は、「設定」の「一般」→「ジェスチャ」で左下隅スワイプや右下隅スワイプのアクションを変更できるなど、ジェスチャのカスタマイズが向上している。