毎月キャリアへ支払う通話明細には、音声通話とデータ通信、そして「SMS」という項目が用意されています。SMSのコミュニケーションツールとしての重要性は、LINEなどSNSサービスの普及もありかつてほどではないものの、携帯電話番号を目印にメッセージを送信できるという他にない強みがあります。近年では二段階認証の手段として用いられることもあり、今後もスマートフォンに欠かせないサービスといえそうです。
そのSMSですが、キャリアが提供するサービスであり基本的に有料です。NTTドコモを例にすると、料金は1回3円(全角70文字以内)、以降全角換算で67文字ごとに3円ずつ加算され、最大で30円/全角670文字となります。世界共通規格のため国/地域を問わず送受信できますが、国際SMS送信は最低でも1回50円となるため、メールやSNSサービスと比べると割高です。
そしてiPhoneユーザには、Appleが提供する「iMessage」が存在します。同じiPhoneユーザ(Apple IDを持つユーザ)であれば、字数や添付画像の有無に関係なく無料で利用できるため、SMSに代わるサービスとして利用できます。
なお、iOSに付属のメッセージアプリで送信先に携帯電話番号を指定した場合でも、その人物がiPhoneなどApple製端末を利用している場合、SMSではなくiMessageで送信されます。670字超または画像添付ありのSMS規格外メッセージでも、iMessageやMMS(iOS端末以外)に自動切り替えされるため、料金の発生を心配する必要はありません。
それでも気になるからSMSの送信を禁止したいという場合は、『設定』→「メッセージ」の順に画面を開き、「SMSで送信」スイッチをオフにします。通信料金の不安がなくなる反面、Androidやフィーチャーフォンを使う人と連絡がとりにくくなるので注意しましょう。