10月26日、NTTドコモはデジタルネイティブ向けの新プロジェクトとして、「Quadratic Playground」を発足。第1弾としてYOASOBIの楽曲『大正浪漫』のMVを360度映像(VR化)にしたものを公開しました。

Quadratic Playground × YOASOBI「大正浪漫」VR Special Movie

VR版MVの視聴にあたって専用のPC向けVRゴーグルなどは必要なく、スマートフォン版YouTubeの「Cardboard」機能を用いればかんたん体験できます。とはいえ、スマートフォン用のVRゴーグルを持ってないな…と思っていたところ、このプロジェクトにあわせて制作されたノベルティのVRゴーグルを使わせてもらえました。

  • これがそのVRゴーグル。ドコモと「Quadratic Playground」のエンブレムが大きくあしらわれています

  • パッケージ背面。どうやらベースとなっているのは「ハコスコDX(2.0)」という製品らしいです

  • 内容物。接眼レンズを拭くクロスも同梱されていました

  • フロントにQRコードがドンとあしらわれており、ちょっとSFチックです

  • 顔に当たる部分はしっかりした質感のクッションになっており、取り外しも可能

  • メガネを装着しての利用も考慮された設計です

  • フロント部をぱかりと外し、適当なスマートフォンを入れて使います

  • 上部にはピント調整レンズに加え、瞳孔間距離の調整ダイヤルも備えていました

  • 完全に余談ですが、VRゴーグルにはなぜかノベルティのパーカーも同封されていました。身長174cmの筆者でもかなりゆったりめに感じるフリーサイズで、背中には大きく大正浪漫のMVに登場する2人があしらわれています

眺め回したところで、さっそくそのYOASOBIの「大正浪漫 VR Special Movie」をスマホVRゴーグルで見てみました。MVでは極彩色の空間にまっすぐ線路が引かれており、その軌道上を高速で移動していくというのが主な構成。周囲の風景は大正時代と現代の要素が入り乱れ、線路の上を走る列車の内装も大正時代と現代で高速で切り替わっていきます。

  • MVから抜粋した風景の一幕。VR特有の別世界観をしっかり表現できている強い光景でした

さらに、随所で展開していくスタジオ「シャフト」が手掛けたアニメーションも見どころ。100年の時を超えて想い合う2人のドラマチックな内容になっており、駆け抜けていく電車のスピード感も相まってとても印象的でした。ちなみに、周囲の情景にはこれまでのYOASOBI楽曲に関連した13個の隠しオブジェクトが散りばめられているとのこと。初見で気づくのはなかなか難しそうですが、ヒントが特設サイトで公開されているので、目を凝らして探してみてください。

スマートフォンでVRを体験するの初めてでしたが、ジャイロの応答性がかなり良く、普通にPC用のVRゴーグルと全く遜色ないVR表現にびっくり。スマートフォンをゴーグルに入れてしまうと操作しづらいので、適当なワイヤレスイヤホンを組み合わせて再生・停止を行うと便利でした。

個人的には、VR版のMVの制作にあたって画面酔いしにくいように配慮されていた点が好印象でした。YOASOBI公式のMVではかなり視点が大きく動いていましたが、VR版ではほぼ線路の上に固定されています。これによって動きに関する錯覚が減り、疾走感を表現しつつ不快感を催さない作りになっていました。きっと不得手な人でも安心して楽しめると思います。

渋谷のハチ公前「SHIBU HACHI BOX」でVR版MVを体験できる

スマートフォン用のVRゴーグルさえあればどこでも体験できますが、12月1日~12月28日(営業時間:10:00~20:00)の期間中、渋谷・ハチ公前の「SHIBU HACHI BOX」でデモ体験できるブースが展開されています。今回は筆者の趣味でYOASOBIのMVについてお送りしましたが、Quadratic Playgroundでは内田篤人さんのコンテンツも提供中。こちらもあわせて体験できるので、立ち寄った際はちょっと体験してみるのもよさそうです。

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