プレシードジャパンは、AVIOTブランドの完全ワイヤレスイヤホンが一堂に会する新製品展示会をメディア向けに開催。ハイエンドモデル「TE-BD21j-ltd」(11⽉5⽇発売予定)のほか、スケルトンカラーが特徴の低価格機「TE-D01gs」など、今秋から今冬にかけて発売予定の新機種を披露しました。

  • AVIOTブランドの完全ワイヤレスイヤホン7機種を一堂に集めて紹介

展示されていたのは以下の7機種。実機の写真を交えて紹介していきます。

  1. TE-D01gs:5,390円 / 今秋〜今冬発売予定
  2. TE-D01m2:14,850円 / 今秋〜今冬発売予定
  3. TE-BD11t:15,400円 / 今秋〜今冬発売予定
  4. TE-D01j2:10,900円 / 今秋〜今冬発売予定
  5. TE-D01r:17,930円 / 11月発売予定
  6. TE-BD21j-ltd:19,800円 / 11⽉5⽇発売
  7. TE-BD21j-ltdpnk:26,950円 / 11月下旬~12月上旬発売予定

スケルトンデザインが目を惹く「TE-D01gs」

AVIOTブランドで最も低価格な、初の5,000円台を実現した完全ワイヤレスイヤホン。IPX7防水・aptX対応の「TE-D01g」(2019年発売)をベースに、スケルトンデザインのケースを採用したのが大きな特徴で、新たに外音取り込み機能も追加しているそうです。ハンズフリー通話も可能。バッテリー持ちはイヤホン単体で最大10時間、充電ケース併用で最大50時間となっています。

  • TE-D01gs

主に若年層をターゲットとした製品とのことですが、ポップなスケルトン配色の「iMac」が1990年代に引き起こした“スケルトンブーム”を思い起こさせるデザインは、30代前半の筆者にとっても懐かしく惹き付けられるものがありました。具体的な発売時期はまだ決まっていませんが、登場するのが楽しみです。

  • ぱっと目を惹くレッドカラー

  • タンジェリンのiBookを想起させるオレンジカラー

  • インディゴのiMacを思わせるブルーカラー

  • グラファイト風のブラックカラーも

  • これはイヤホン本体はホワイトカラーだが、透明なクリアケースはどこかPowerMac G4 Cubeを思い出させる

ワイヤレスでハイレゾ再生、Snapdragon Sound対応「TE-D01m2」

マイルドANC(ノイズキャンセリング)機能を備えた「TE-D01m」(2020年発売)の通信機能を大幅に強化した完全ワイヤレスイヤホン。NCに関しては、従来の“マイルド”なNCから、フィードフォワード⽅式とフィードバック⽅式を組み合わせたハイブリッドタイプのNCに強化しています。

  • TE-D01m2。展示会では3色のカラーバリエーションが展示されていた

96kHz/24bitオーディオ伝送や超低遅延伝送などをサポートしたクアルコムの新技術「Snapdragon Sound」を採用し、“ワイヤレスオーディオ最⾼レベル”の⾳質を実現。通話品質も改善しています。また、システム全体で89ms(0.089秒)まで遅延を抑え、ゲームなどへの対応⼒を⾼めているのも大きな特徴です。

Snapdragon Soundの実力を引き出すには対応するAndroidスマートフォンが必要ですが、国内で入手できるのはASUS製のSnapdragon 888搭載スマートフォン「Smartphone for Snapdragon Insiders」など、ごく一部に限られます。今後の対応スマホの拡大に期待したいところです。

ダイナミック+BAのハイブリッド構成になった「TE-BD11t」

6月に発売されたばかりの「TE-D01t」の正統進化モデルをうたう最新完全ワイヤレス。従来はダイナミックドライバーのみ搭載していましたが、TE-BD11tではダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを各1基搭載したハイブリッドドライバー構成に刷新しました。

ハイブリッドNC機能や、通話品質を高めたハンズフリー通話機能は継承。イヤホン単体で最⼤18時間、充電ケース併用で最⼤60時間音楽を聴けるロングバッテリーライフもTE-D01tから引き継いでいます。

  • TE-BD11t。展示会ではホワイト1色のみだったが、このほかにもカラーバリエーションが用意されるようだ

ハート型デザインが可愛い「TE-D01j2 / TE-D01r」

ハート型デザインの完全ワイヤレスイヤホンも2機種用意。「TE-D01r」は11月発売と予告されていますが、新たに「TE-D01i」(2020年発売)をブラッシュアップした「TE-D01j2」がラインナップに加わります。

  • TE-D01r(左)とTE-D01j2(右)

大きな違いはNC機能や充電ケースなどにあります。TE-D01rはハイブリッドNC搭載で、本体は耐汚塗料により、化粧品などが付いてしまっても拭き取りやすくなっています。充電ケースのフタの裏にはミラーとLEDライトを装備し、出先でもイヤホンの装着具合を確認したり、メイク直しなどをしやすくしました。

  • TE-D01rのケースのLEDライトを点けたところ

一方、TE-D01j2は従来のマカロンのような可愛らしいデザインを引き継ぎ、ハイブリッドタイプではありませんがNC機能を装備。音質設計にもこだわるなど、従来機種から機能強化を図りました。TE-D01iの着せ替えを楽しめるフェイスカバーや、充電ケースのフタの裏に備えていたミラーは継承。ただしLEDライトは非搭載です。

  • TE-D01j2

AVIOT最上位「TE-BD21j-ltd」。最新“ピヤホン”も

AVIOT史上“最高音質”を追求した最上位イヤホン「TE-BD21j-ltd」(11⽉5⽇発売予定)と、TE-BD21j-ltdをベースに、ロックバンド「凛として時雨」のドラムス・ピエール中野がサウンドと本体カラーを監修したコラボモデル「TE-BD21j-ltdpnk」(11月下旬~12月上旬発売予定)の実機も披露されました。

  • TE-BD21j-ltd(左)とTE-BD21j-ltdpnk(右)

TE-BD21j-ltdはハイブリッド・トリプルドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j」(2020年発売)のサイズ感や形状を引き継ぎ、搭載しているドライバーユニットを刷新。

  • TE-BD21j-ltd(ローズゴールド)。奥に見えるのは同機種のドーンブルー

ドライバー構成(8mm径ダイナミック型ドライバー×1、バランスド・アーマチュアドライバー×2)は従来機種と同じですが、ダイナミックドライバーには、スタジオモニターで使われるパルプコーン振動板にヒントを得た、PETチタンコンポジット素材に⾼密度パルプを貼り合わせたデュアルレイヤー振動板を新たに採用。内部損失が⾼く固有⾳を減少させ、振動板の軽量化とマグネットの強化により応答スピードを向上させています。BAドライバーについては、米Knowles製のワイドレンジな⾼品位ユニットに刷新しました。

Bluetooth 5.2準拠で、対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive。Snapdragon Soundをサポートするのも大きな特徴で、対応スマホとの組み合わせで96kHz/24bitオーディオ伝送や超低遅延伝送などをサポートします。連続再生時間は最大9.5時間で、充電ケース併⽤時は最⼤45時間再生可能。イヤホン本体はIPX4防水仕様です。

TE-BD21j-ltdpnkはピエール中野とAVIOTのコラボモデル第4弾。TE-BD21j-ltdをベースに0.1dBオーダーのチューニングを施し、原⾳に忠実なだけでなく、⾳楽性豊かなサウンドシグネチャーに仕上げました。デザイン⾯も本⼈が監修しているとのことで、充電ケースにはおなじみのロゴマークが付いています。

ガイダンス音声も、従来のピエール中野コラボモデル同様に、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の声優陣のボイスを採用。AVIOT PNK CHANGERアプリから、初期設定の常守朱(CV:花澤⾹菜)ボイスと、ドミネーター(CV:⽇髙のり⼦)ボイスを切り替えられます。“ピヤホン”という愛称で親しまれているコラボモデルの最新機種も、引き続きファンの熱い注目を集めそうです。

  • TE-BD21j-ltdpnk