横河電機とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は10月19日、横河電機が強みとするOT(Operational Technology)領域とNTT Comが強みとするIT領域の知見を融合し、製造業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「共同利用型OTクラウドサービス」の共同開発および提供に関する業務提携を締結したと発表した。

両社は提携に基づき、生産制御システムや製造実行システムなど特定のOT領域のシステムをクラウドに移行し、サービスとして提供する。具体的には、NTT Comのデータ利活用に必要な機能やセキュリティ環境を提供するプラットフォーム「Smart Data Platform」上に特定のOT領域のシステムを構築し、システムの更改や機能拡充、制御内容の変更などに柔軟に対応することを実現する。

また、生産制御システや製造実行システムのクラウドサービスに、OT-ITオーケストレーション機能を加えることで、各企業の生産制御システム・製造実行システム間の連携を実現する「共同利用型OTクラウドサービス」の開発・提供にも取り組む。

新サービスにより、迅速なシステム更改や機能拡充をオンデマンドに実現するとともに、利用者間のデータを相互に活用し、製造業界におけるサプライチェーン全体の最適化を図る。

  • 「共同利用型OTクラウドサービス」の概念図