NTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルらは、通信事業者や宅配業者などを装ったフィッシングSMS、およびフィッシングメールに注意喚起した。
通信事業者や宅配業者などを装ったSMS、メールに記載されているURLにアクセスすると、本物そっくりの不正サイトが表示され、IDやパスワード(暗証番号)の入力を求められる、という情報がキャリア各社に寄せられている。URLだけでなく、不正なアプリのインストールが求められるケースも確認されているという。
キャリア各社は、SMSやメールが送られてきた場合、送信元の電話番号やメールアドレスを確認し、内容に不審な点がないか、見に覚えがあるかなどを確認することを推奨している。高額請求やアカウント停止といった不安を煽る内容の場合、本文に記載されたURLからではなく、ブックマークやアプリなどから正規サイトにアクセスすることも重要だとする。
また、もし不正なサイトにIDやパスワードを入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変更するよう呼びかけている。
フィッシングに関する情報収集や提供を行っているフィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数の推移を見ると、2020年2月に寄せられた報告件数は7,630件だったところ、2021年1月では43,972件と、2020年後半から報告件数が大きく増加していることがわかる。同協議会には、2021年に入ってからも毎月30,000件以上という高い水準でフィッシングの報告が寄せられているという。