iPhoneのカメラアプリにおける「FPS自動調整」は、明るさが足りない場所でも映像品質を損なわないよう、フレームレート(ビデオ撮影時における1秒あたりの撮影カット数、Frames Per Seconds)を自動的に下げる機能です。FPS自動調整は、XS/XR以降のiPhoneでサポートされています。

フレームレートは、映像の明るさと大きな関係があります。一般的に、フレームレートの低いほうが映像は明るく、高いほうが映像は暗くなります。暗めの場所で撮影するときには、フレームレートを低く設定したほうが映像の明るさを確保でき、ひいては映像品質向上につながるのです。

シャッタースピードとの関係もあります。たとえば、30fpsは1秒あたり30カット撮影されますが、動きのブレを確保するためにシャッタースピードはフレームレートの2倍相当にあたる1/60秒に設定されます。24fpsのときのシャッタースピードは1/48秒相当になるため、1枚のカットを撮るためにシャッターを開けている時間がそれだけ延びるから明るく撮れる、というわけです。

通常、iPhoneのビデオは30fpsまたは60fpsで撮影されますが、FPS自動調整を有効にしていると、明るさが足りないと判断された場合はフレームレートが24fpsへと自動的に下がります。そのぶん映像の滑らかさは失われますが、明るい映像になります。

iPhoneのカメラは、露出補正やフラッシュの有無といった撮影の詳細に関する設定はカメラアプリで、ファイルフォーマットに関する設定は『設定』アプリで行います。FPS自動調整は動画フォーマットに関する設定項目ですから『設定』アプリ側、具体的には『設定』→「カメラ」→「ビデオ撮影」→「FPS自動調整」の順に画面を開き、「30fpsを自動調整」または「30fpsと60fpsを自動調整」にチェックを入れます。

  • 「FPS自動調整」はなんのために?