カメラの外部モニターになる便利機能

個人的に注目しているXperia 1 IIIの機能として、「外部モニター」機能があります。

「Xperia Pro」に搭載されていた機能で、すでにXperia 1 IIなどにも提供されている機能ではありますが、デジタルカメラなどとXperiaをケーブル接続して、文字通り外部モニターとして使う機能です。

  • 設定画面から外部モニターをオンにすればXperia 1 IIIがモニターとして使えるようになります

手持ちのSIGMA fpは、USB経由での画面出力(UVC)に対応しているため、USB Type-Cケーブルをでお互いをつなぐだけでXperia 1 IIIが外部モニターになります。

スチルモードでは使えない点は残念ですが、手軽に外部モニターを使った動画撮影できるのはちょっと便利。4K HDR、マスターモニターの技術など、正直SIGMA fpのモニターよりも高性能で大画面なので、ピントも見やすく利便性は高そうです。

  • 外部モニター機能を使ってSIGMA fpと接続。見やすくなり、画面も大型で動画撮影には良さそう

今回は検証できていませんが、360 Spatial Soundをはじめとした音楽性能の高さも要注目。スピーカー性能も向上しており、ヘッドホン利用時も含めて、特に映画やドラマの視聴に向いていそうです(関連記事:最強すぎるAV性能! 「Xperia 1 III」が欲しくなるポイントを実機で解説)。

全体の完成度高し。独自色ある高性能スマホ

ネットワーク面でも、5Gでミリ波をサポートするという特徴があります。ミリ波対応スマホはまだ少なく、それ以上にエリアも限られていますが、今後使う頻度も増えるでしょうし、2年以上使うのであれば、ミリ波に対応したスマートフォンを持っていて損はないでしょう。

おサイフケータイやワイヤレス充電、防水防塵対応といった人気機能もそつなくカバーし、ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社から発売されるので入手性も良好。できれば、同時にデュアルSIM、ミリ波対応のSIMロックフリー版も発売してくれれば完璧だったでしょう。

ハイエンドだとインパクトのある大画面モデルが多い中、細身で手に持ちやすいほか、カメラの見た目もそれほど大仰ではなく、デザイン性も高い点も嬉しいところ。

他のハイエンドスマートフォンに比べるとぱっと見のデザインや「1億画素」のような数字のインパクトは薄いのですが、ディスプレイ、カメラ、オーディオなど、独自色のあるスマートフォンに仕上がっています。

Xperiaの最上位モデルとして、全部入りで高い完成度のスマートフォンとなっており、個人的にもぜひ入手したくなったモデルです。