米Twitterは5月20日(現地時間)、見直しを進めていた「Twitter認証プログラム」の認証申請の審査再開を発表した。一般ユーザーがアカウント設定から直接申し込めるようになるが、申請の殺到を避けるために、数週間をかけてロールアウトする。

認証プログラムは、アカウント名の右横に青い認証バッジを付けて、アカウントが本人のものまたは公式であることを示す。フェイクアカウント対策を目的に広く申請を受け付けていたが、プログラムのあり方が不明瞭で認証バッジの意味が誤認される問題が指摘された。例えば、不適切な発言が多いアカウントに対して、Twitterが内容の信憑性を保証しているような誤解を生む。そうした問題から、2017年に認証プログラムの申請受け付けを中断し、プログラムを保留にしてきた。

新しい認証プログラムでは、以下の6つのカテゴリーのいずれかに該当するアカウントが認証の対象になる。プロフィールに名前とプロフィール画像を表示し、確認済みのメールアドレスと電話番号が登録されたアカウントで、かつアクティブなアカウント(過去6カ月にログイン)でなければならない。

  • 政府機関
  • 企業、ブランド、組織
  • 報道機関、ジャーナリスト
  • エンターテインメント
  • スポーツとゲーミング
  • 活動家、主催者、その他の有識者

申請から数日で審査結果が届くが、申し込みが混雑している時は数週間かかるという。拒否されて再審査を希望する場合は、最初の審査結果を受け取ってから30日後に再申請が可能になる。

認証されたアカウントを含む全てのアカウントは「Twitterルール」を順守してサービスを利用し、ルール違反の警告に対して是正されない場合、認証済みアカウントは認証剥奪の対象になる。

今後については、認証プログラムの目的を満たしながら、対象になるTwitterユーザーを増やせるように、学識者や科学者、宗教指導者といったカテゴリーの追加を今年後半に予定している。加えて、地震情報のような投稿が自動化されたアカウントを「自動化されたアカウント」として区別できるようにし、故人のアカウントを 「追悼アカウント」 として維持できるようにする。また、ユーザーが自身をより表現できるように、 「Aboutページ」 などプロフィールの改良も計画している。