iPhoneユーザがiCloudメールを利用する最大のメリットは、「プッシュ型」の受信が可能になることです。一般的なメールサービスでは、定期的にメールサーバに問い合わせ(フェッチ)しないと新着メールに気付きませんが、iCloudメールは受信すると即閲覧可能な状態になります。メールの到着から閲覧までのタイムラグが極めて短いのです。

iCloudメール以外のメールサービスも、フェッチの間隔を短くすれば受信と閲覧のタイムラグが短くなり、iCloudメールに近づきますが、自動的にフェッチする間隔は最短でも15分です。メールの受信に気付いたのはメールボックス到着後十数分が経過してからだった、という事態はありえます。

しかし、現在のiOSにはフェッチに「自動」という選択肢がくわわりました。「設定」→「メール」→「アカウント」→「データの取得方法」の順に画面を開き、フェッチ欄で「自動」を選択しましょう。それ以外の「1時間ごと」や「15分ごと」を選ぶと、その間隔でしかフェッチを実行しないため、「自動」に比べると更新間隔は短くなります。

この「自動」という選択肢は、いわば「かなりプッシュに近いフェッチ」です。iPhoneが充電中かつWi-Fi接続中という条件はつくものの、サーバに問い合わせる間隔を狭めることで、プッシュと遜色ない時間の短さでメールの着信を把握できるようになります。

つまり、iPhoneのメールアプリではプッシュ通知に対応していないGmailも、フェッチを「自動」にして電源に接続し、Wi-Fiで通信できる状態にしておけば「ほぼプッシュ」にできます。GmailなどiCloudメール以外のメールサービスを利用している場合には、設定を見直してみては?

操作手順をカンタン解説

  • iPad iPhone Hacks

    1 「設定」→「メール」→「アカウント」の順に画面を開きます

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    2 「データの取得方法」をタップします

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      3 「自動」にチェックを入れ、iPhoneを充電&Wi-Fi接続すれば、iCloudメール以外のサービスも「かなりプッシュに近いフェッチ」になります