通信関連の業界団体GSMAとスペイン政府内務省は4月7日(英国時間)、世界最大級のモバイル関連展示会「MWC21」の参加者がスペインに入国することを許可すると発表した。

  • 2019年に開催した「MWC19 Barcelona」の様子

「MWC」は、毎年スペイン・バルセロナで開催される通信技術関連の大型展示会。2019年は現地開催されたが、2020年は新型コロナウイルスの影響で中止された。GSMAは2021年3月、安全性に配慮した上で、2021年6月28日~7月1日の期間、バルセロナでMWC21を開催すると発表していた。なお、MWC21はオンラインでも並行して開催するという。

スペイン政府内務省は、日本を含むほとんどのEU・シェンゲン域外国居住者に対し、スペインへの入国を原則禁止する省令を出している。しかし域内居住者や高度な技能を有する労働者など特例は除かれ、GSMAはこの“高度な技能を有する労働者”に、出展者や参加者、スポンサー、パートナーなど、中国や米国からの登録者も含めたMWC参加者が含まれるとした。

ただし入国が許可されるのはビジネス目的のみとなり、観光などMWC21への参加以外の目的や、スペイン政府が決定した高リスクの国に住んでいる個人などは除外される。

なお、日本では4月8日時点でスペインへの渡航中止勧告(感染症危険レベル3)が出されているほか、「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」にスペインが指定されたことで、日本人を含むスペインからの入国者・帰国者には、4月9日0時から、指定施設における一定期間の待機や再検査といった制限が課せられる。