シロカは3月25日、人気トースター「すばやき」シリーズの新モデル「すばやきトースター(型番:ST-2D351)」を発表しました。新モデルの特徴は「炎風テクノロジー」による焼きムラが少なくすばやいトースト。そして、庫内高のアップによって、料理のバリエーションが広がったことです。

発売日は4月29日で価格はオープン、推定市場価格は17,800円前後になります。すばやきトースターの発表に先駆けて開催された、オンライン発表会からレポートします。

  • 本体サイズは幅35×奥行32×高さ23cm。重さ約4.8kg。消費電力は1400W。カラーはホワイト(写真)とブラックの2色を用意

  • ブラックモデル

美味しいトーストは「水分量」がポイント

シロカの「すばやき」シリーズは、その名の通りすばやくトーストが焼けることをアピールしているオーブントースター。シロカは以前から、「美味しいトーストの条件」としてパン中心の水分含有率が高いこと(トーストの中心部がモチモチしっとりとしていること)を挙げており、このためにはパン中心部の水分が蒸発しすぎないように「すばやい加熱」が大切だと掲げてきました。新モデルのすばやきトースターも、「炎風テクノロジー」によってすばやいトーストの加熱を実現しています。

  • シロカが定義する美味しいトーストの条件。短時間でしっかり加熱することで、表面はサクっと、中はモチモチの食感に

炎風テクノロジーは、「コンベクションファン」「特殊形状の反射板」「2重ガラス」「疎密型カーボンヒーター」という4つの要素で構成されます。

標準的なトースターは、庫内上部に配置した管状ヒーターの熱だけでパンを焼きますが、すばやきトースターは庫内奥に「コンベクションファン」を搭載。熱風を庫内に循環させることで、焼きムラを減らします。さらに、庫内奥と庫内下部には凹凸のある反射板、扉部には熱を反射する2重ガラスを採用しました。ヒーターの熱がさまざまな角度から食材に当たるようになり、焼きムラを抑えます。

  • すばやきトースターのカットモデル。庫内形状が一般的な「箱型」ではないことがわかります。この不思議なカタチで熱を効率的に反射させるそうです

これまでの「すばやき」シリーズは、短時間でトーストが焼けるものの、庫内端に置いた食材に焼きムラが出やすいという問題がありました。庫内両端は外部温度の影響を受けやすいからです。

そこで新モデルでは、疎密型カーボンヒーターを採用。ヒーター両端の発熱量を高め、庫内両端の焼きムラを改善しています。

  • 4つの技術をあわせた「炎風テクノロジー」で焼きムラの少ないトースト。パンの裏までしっかり焼けるのも特徴です

庫内高10cmでアレンジメニューの幅が広がる

もうひとつの特徴が、庫内の高さです。庫内高は10cmあります。「2枚焼きトースターで15,000~25,000円の製品」において、現在のところ最高クラスの高さ。この高さがあるため、厚切りパンやクロワッサンといった背の高い食材も、「ヒーター付近だけ焦げる」という失敗が起こりにくいのです。

  • パンを2枚重ね、上のパンだけくりぬいてシチューを入れて焼いた簡易シチューポットパン。背の高い食材を加熱できるすばやきトースターだからこその調理です

  • ヒーター付近のみ焦げやすいクロワッサンも、すばやきトースターなら焦がしすぎずに中までしっかり加熱

オートメニューで使いやすさも向上

従来のモデルは、トーストと冷凍ピザの自動メニュー以外は、温度と時間を自分で設定するマニュアルモードがメインでした。今回の新モデルでは自動メニューの種類も増えています。

自動メニューは「トースト 1枚」「トースト 2枚」「冷凍トースト 1枚」「冷凍トースト 2枚」「厚切りトースト/ポットパン」「クロワッサン」「チーズトースト」「フレンチトースト」「焼きいも 1本」の9種類です。もちろん、温度と加熱時間を自分で設定するマニュアル調理も選べるので、グラタンやクッキーなどのオーブン調理もできます。

  • ダイヤルでメニューを選択してスタートする直感的な操作性

  • 自動メニューにはパン以外にも、焼きいもを調理するメニューも用意

  • 温度と時間を手動で選択するマニュアルモードもあるので、オーブンのようにも使えます

今回はコロナ禍のためにオンラインでの新製品発表会となり、残念ながらすばやきトースターで調理したトーストなどの試食はできませんでした。近々、すばやきトースターのレビュー記事も予定しているので、お楽しみに!