コントロールセンターの中ほどに表示されている「画面ミラーリング」、存在を知ってはいるけれど何に使うのか知らない人が多いようです。具体的な用途や動作に必要なものがわかれば、使ってみようという気になるかもしれません。

画面ミラーリングは、映像と音声をWi-Fi経由で転送する機能「AirPlay(エアプレイ)」を利用し、iPhoneの画面をほぼリアルタイムにテレビなど受像機へ映し出す機能です。Apple TV(第2世代以降)などAirPlayに対応したデバイスを用意する必要があるものの、いまや50、60インチが当たり前のテレビにiPhoneの様子をそのまま映し出せることがメリットです。

用途としては、写真やスライド(PDFやパワーポイント)を映しながらのプレゼンテーションが挙げられます。iPhoneを水平方向に持ち替えれば、テレビの表示も水平方向に切り替わりますから、大きな画面を余さず利用できます。友人が集まったときにiPhoneで撮った写真やビデオを鑑賞したり、ゲームアプリを大画面で楽しんだり、といった目的にもピッタリです。ワイヤレスですべてが完結しますから、配線の煩わしさもありません。

問題があるとすれば、Apple TVはそれなりの価格(シリーズ最安値のApple TV HDでも15,800円)だということですが、Fire TV StickやGoogle Chromecastなどのストリーミング端末に、AirPlay互換アプリを導入するという手があります。安定性は正規のライセンスを受けた製品に比べると落ちるものの、とりあえずiPhoneの画面を映すことは可能です。Apple TVもAirPlay対応テレビも持っていないけれどストリーミング端末は手もとにある、という場合にアプリストアで「AirPlay」を検索してみては?

  • 「画面ミラーリング」をどう活用する?