最近、マイナンバーカードを取得する人が増えています。報道によれば、令和3年2月1日時点のマイナンバーカードの交付枚数は約3,198万枚、普及率にして25.2%。令和元年4月末時点で1,680万枚、令和2年4月末時点で2,082万枚という数からすると、ここ1年で急増していることがわかります。
スマートフォンは、マイナンバーカードの普及において重要な役割を果たします。個人情報をインターネット経由で提供する場合、SSLで通信内容を暗号化することはもちろん、慎重に本人確認を行わなければなりませんが、ICチップ内に格納された電子証明書をスキャンして安全に取り出せるNFC対応スマートフォンであれば、場所を選ばずマイナンバーカードを利用できるというわけです。
公的個人認証サービスポータルサイトでは、電子証明書の読み取りが可能なスマートフォンのリストを公開しています(リンク)。2021年2月26日現在、7/7 Plus、8/8 Plus、X/XS/XS Max/XR、11/11 Pro/11 Pro Max、SE(第2世代)のiPhoneが対応機種リストに掲載されていますが、12/12 Pro/12 Pro Max/12 miniでも利用可能です。
スマートフォンでマイナンバーカードを利用できるメリットとしては、政府が運営するマイナンバー用オンラインサービス「マイナポータル」にアクセスできることが挙げられます。行政手続や税情報の検索のほか、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」で年金の記録照会ができるようになるなど、利用可能な行政サービスは増えつつあります。
そしてもうひとつが「マイナポイント」。事前にキャッシュレス決済サービスを登録しておくだけで最大5,000円分のポイント還元を受けられる、という金銭的なメリットは見逃せません。実施期間の終了が当初の3月31日から9月30日へと延長されたため、これからでも間に合いますよ。