Googleは2月25日、動画共有サービス「YouTube」にて、保護者向け管理機能のベータ版をリリースすると発表した。専門家などと協力して開発を進め、今後数か月以内の公開を予定している。

現在のYouTubeは13歳以上のユーザーを対象に作られている(Googleアカウントを自分で管理するには「13歳以上」の年齢制限があるため。アカウントの取得は13歳未満でも可能)。同社は、13歳未満の子どもがYouTubeを視聴する場合、保護者が一緒に視聴することを推奨してきたが、子どもの年齢によって異なるニーズに対応できていないという声が寄せられていたという。

子どものデジタル機器利用を管理できる、Googleの「ファミリーリンク」アプリでは、Googleアカウントの利用を管理する機能が設定できる。YouTubeの新しい保護者向け管理機能では、この「ファミリーリンク」で管理されたGoogleアカウントに対し、13歳未満の子どもを対象としたコンテンツ設定や、不適切な広告を表示しないなどの制限を適用できる。

コンテンツ設定では、「小学3年生以上の子ども向け」「より多くの動画」「YouTubeの大部分」の3つを用意。ユーザー入力、機械学習、人間による審査を組み合わせ、各コンテンツに入れる動画を選定するという。また、保護者はアカウントの再生履歴や検索履歴を管理できるようになる。

機能制限では不適切な広告が表示されなくなるほか、アプリ内購入やアップロード機能、コメント機能が無効化される。ただし、自己表現やコミュニティに関する機能については、年齢に適した機能制限や、保護者による使用制限などを追加していく予定だという。