子供向けの「YouTube Kids」では満足できなくなったけど通常の「YouTube」にはまだ早い、9歳からティーンエイジャーの子供を持つ保護者向けに、「管理モード(supervised experience)」による新しい管理ソリューションをYouTubeが発表した。

  • 13歳未満にYouTubeを広げる管理機能

    トゥイーンやティーンの子供たちがYouTubeを活用できるように、保護者向けに新たな管理モード

Googleアカウントを作成して自身で管理できるようになる年齢は、多くの国で13歳以上、または各国で定められた最低年齢(例:オランダは16歳以上)以上である。子供たちが安全にYouTubeを楽しめるように、YouTubeは小学生(5〜12歳)や4歳以下の未就学児を対象とした子供向けのYouTube Kidsを用意しているが、何かを学んだり、リサーチ、クリエイトするためにKidsのコンテンツでは物足りなくなって通常版のYouTubeのコンテンツに興味を持つ子供たちが多い。YouTubeの管理モードは、ファミリーリンクで保護者が管理する子供用のGoogleアカウントを通じて、Googleアカウントの年齢制限の子供たちでも通常のYouTubeを利用できるようにする。管理モードでは、子供たちが視聴できるコンテンツの制限を以下の3つのレベルで保護者が設定できる。

  • Explore(小学3年生以上の子ども向けコンテンツの検索と視聴):YouTube Kidsに物足りなさを感じ始めた子供たちがより幅広いコンテンツに触れられる。基本的に9歳以上を対象としたコンテンツに準拠、vlog、チュートリアル、ゲーム動画、ミュージックビデオ、ニュース、教育動画など。プレミア公開を除いてライブ配信は含まれない。
  • Explore More(より多くの動画):基本的に13歳以上を対象としたコンテンツのレーティングに準拠。一部の動画には、現実の暴力や軽度の冒とく、明示的ではない性的な言及などが含まれる可能性がある。
  • Most of YouTube(YouTubeの大部分):YouTubeのほぼ全てのコンテンツを含む。18歳未満の視聴者にふさわしくないコンテンツとして年齢制限が設定されたコンテンツは除外される。

まずはGoogleアカウントの年齢制限の範囲の未成年がいる家庭を対象に管理モードの初期ベータテストを行ってフィードバックを収集し、数カ月中にベータサービスを展開する計画だ。

なお、YouTubeには成人向けコンテンツを含む可能性のある動画が表示されるのを防ぐ制限付きモード(Restricted Mode)もある。同モードは図書館、学校、公共施設などで利用されており、ファミリーリンクによる管理対象のアカウントを持つ13歳以上の子供に保護者が制限付きモードを設定することも可能だ。