インテックは12月8日、EDI2024年問題(2024年1月予定のNTT東西によるINSネットデジタル通信モードの提供終了および電話網のIP化に伴い、既存のレガシーEDIが使用できなくなること)解決に向け、EDIアウトソーシングサービス「EINS/EDI-Hub Nex(アインスイーディーアイネックス)」とデータ連携プラットフォームサービス「TEDIOS(テディオス)」に新たなEDIネットワークサービスを追加し、2021年4月から順次提供を開始すると発表した。

今回、新たに追加するEDIネットワークサービスメニューは「AnserDATAPORT(アンサーデータポート)接続サービス」、閉域IP網ネットワークサービス(モバイル)、TCP/IPベースの通信システムと連携し、SSL/TLSによる暗号機能を提供する機器やソフトウェアであるTLSアクセラレータの3つ。

  • EDI2024年問題に対応したサービスを提供していくという

    EDI2024年問題に対応したサービスを提供していくという

AnserDATAPORT接続サービスはAnserDATAPORTはNTTデータが提供する企業・自治体と金融機関の安全な取引を実現するファイル伝送サービスで、多くの金融機関が採用を予定している。同サービスの提供により、インテックのEDIサービスの利用ユーザーは個別に接続環境を構築するよりも簡易、迅速かつ安価にAnserDATAPORTとの接続を実現でき、利便性の向上を図ることを可能としている。

閉域IP網ネットワークサービスは、INSネット・電話網に代わるネットワークインフラとして、すでに提供され専用線接続による統合型閉域ネットワークサービスに、EDI専用メニュー「MVNOのLTE網によるアクセスサービス」を追加した完全閉域モバイルネットワーク。インターネットEDIへの移行が困難なお取引先向けのサービスとして、INSネット・電話網からの移行を支援する。

TLSアクセラレータは、閉域IP網ネットワークサービスと同様にインテックではインターネットEDIへの移行が困難な取引先向けに、既存環境に導入するTLSアクセラレータを利用した通信環境構築をパートナー企業との協業により推進することを検討している。TLSアクセラレータの導入企業は、既存の全銀TCP/IP手順システムの変更を最小限に抑え、INSネット・電話網に代わるインフラとしてインターネットEDIを利用することが可能になる。

同社では既存ユーザーに対して、2022年12月末を目標としたINSネットからの移行推進を行っており、サービスメニューの強化で既存ユーザーの移行を支援することに加え、他サービスベンダーとの相互接続なども新たに検討しており、2022年までに100社のEDIサービス新規ユーザーの獲得を目指す。

サービスの提供により、インテックのEDIアウトソーシングサービス(EINS/EDI-Hub Nex)およびデータ連携プラットフォームサービス(TEDIOS)のユーザー、新たにサービスを利用する顧客に対して、2022年12月末までにINSネット(ISDN回線)・電話網を利用したEDIシステムから、アウトソーシングサービス、クラウド型のEDIサービスへの移行完了を目指す。