トップウイングサイバーサウンドグループは、英iFi audioの据え置き型DAC搭載ヘッドホンアンプ「NEO iDSD」を12月下旬に順次出荷開始する。価格は税別95,000円。

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    NEO iDSD

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    「秋のヘッドフォン祭 2020 ONLINE」(11月7日開催)で国内初披露されたNEO iDSD

デスクトップで使える据え置き型DAC搭載ヘッドホンアンプで、iFi audioが新たに展開するミドルレンジ「NEOシリーズ」の第1弾製品。

“すべてが新設計”としており、バーブラウンのDACチップを基本としつつ、新しい16コアICを採用した新開発XMOSチップを組み合わせた、「カスタムデザインのデジタルエンジン」を搭載。768kHzまでのPCM再生や、DSD512までのDSD再生、384kHzまでのMQAフルデコードに対応する。

DACチップの4チャンネル「トゥルー・ネイティブ」設計により、PCMとDSDは別の経路を通るため、どちらもビットパーフェクトの状態で伝送されるという。独自のジッター除去技術や、デジタルフィルターも組み込んでいる。

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    利用イメージ

アナログ回路には、独自のフルバランス回路設計「PureWave」を採用。新開発の「バランス・シンメトリカル・デュアルモノ・トポロジー」による短くダイレクトな信号経路で、「並外れたリニアリティーと最少のノイズと歪み」を追求した。

ヘッドホン出力は4.4mmバランスと、6.3mmアンバランスを各1系統、本体前面に搭載。バランス出力では最大出力1,040mW以上(32Ω時)を継続して供給できるという。アンバランス出力の最大出力は295mW以上(同)。ボリュームは音の解像感を保つため、マイクロプロセッサーでコントロールされた抵抗ラダーを経由し、アナログ領域で調節する仕組みを採用している。

ヘッドホン出力の他に、固定ライン出力、可変ライン出力を含めて3つの動作モードが利用可能で、固定ライン出力ではプリメインアンプやプリアンプに接続できる。可変ライン出力を備えたDAC&プリアンプとして使うこともでき、パワーアンプやアクティブスピーカーに接続する場合に適しているという。アナログ出力としてXLRバランスとRCAシングルエンドの各1系統を背面に備える。

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    背面

Bluetooth受信にも対応。クアルコムのBluetooth SoC「QCC5100」と専用回路を組み合わせた「Bluetoothエンジン」を備え、コーデックはaptX AdaptiveやaptX HD、LDAC、HWA(LHDC)を含む、「現行のすべてのハイレゾBluetoothオーディオ・コーデック」をサポート。アップデートによる将来的なコーデック追加も可能としている。

入力はUSB-B(USB3.0)と光/同軸デジタルが各1系統。本体はアルミニウム製で、横置きのほかに付属のスタンドを使った縦置きにも対応。本体前面のOLEDディスプレイに再生中のフォーマットやボリュームレベルなどを表示でき、横置き/縦置きを自動認識して表示の向きを切り替えられる。多機能ロータリーコントローラーも備える。本体サイズは214×146×41mm、重さは970g。同ブランドの電源アダプター「iPower 5V」が付属する。

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    付属のスタンドを使った縦置きに対応する