NECは、ベクトル型スーパーコンピューター「SX-Aurora TSUBASA」に搭載しているカード型ベクトルエンジンを単体販売すると発表した。価格は最小構成で1,144,000円(税別)。2021年1月から出荷を開始し、3年間で100億円の販売を目指すという。

  • NEC、スーパーコンピューターのPCI Expressカード型ベクトルエンジンを単体販売

    NEC「PCI Expressカード型ベクトルエンジン」

同製品は1枚で2.45TFlopsの演算性能と、1.53TB/秒のメモリ帯域を備えたPCI Express規格カード。NECはこれまで、このベクトルエンジンを自社製専用サーバーに搭載し、スーパーコンピューター「SX-Aurora TSUBASA」として大学や研究機関、自動車メーカーにサービスを提供。2018年2月の発売以降、100を超える団体や企業に採用されているという。

一方、製造業などの研究開発分野では、ベクトル演算が得意とする科学技術計算や、大規模データの高速処理が求められるシミュレーション業務が拡大していると指摘。これにより、同社は今後さらにベクトル型スーパーコンピューターの需要が拡大していくと見込んでおり、ベクトルエンジンの単体販売を行うことで、国内外のパートナーを通じて中堅・中小の新市場を開拓していくとしている。

パートナー向けに、C / C++ / Fortranで記述されたプログラムを、ベクトル演算用に自動的に最適化する独自コンパイラも提供中。SIerは性能を効率引き出すアプリケーションを容易に開発できるという。また、よりオープンな環境でのベクトルエンジン利用拡大に向け、「NECパートナー共創コミュニティ for SX-Aurora TSUBASA」を推進。他社製ハードウェアでベクトルエンジンが正常に動作するかパートナー自ら確認できる「Vector Engineパートナー検証プログラム」や、顧客が保有するSX-Aurora TSUBASAを自社データセンターに収容できるハウジングサービスを開始する。