iPhoneシリーズではiPhone 11 Pro/Pro Maxで初めて採用された「3眼カメラ」。iPhone 12 Pro/Pro Maxも同様に、文字どおり3基のカメラ(レンズ)を背面に並べ、必要に応じて切り替えることで広角・超広角・望遠での撮影を可能にしています。

しかし、カメラアプリにカメラの切り替えを明示するボタンはありません。それに、デジタルズームで「0.8x」とか「1.2x」のときどのカメラを使用しているのか、曖昧な気もしますよね。

結論からいうと、プレビュー画面下部にある「.5」と「1」、「2」という倍率を示すボタンをタップすれば、3基のカメラを切り替えできます。リアカメラを上から順にいうと、上/広角が「1」、中央/超広角が「.5」、下/望遠が「2」に対応していま。

ただし、この3基のカメラは連携して動作します。たとえば超広角カメラ(.5x)を使用しているときズームインすると、デジタルズームで倍率が上がっていきますが、1xになった時点で広角カメラ(1x)かつ光学ズームへ自動的に切り替わります。反対に広角カメラ使用時にズームアウトした場合も同様で、倍率が1xを下回ると超広角カメラへ自動的に変更されます。

このレンズ切り替えのルールはあくまで原則で、そうでない場合もあります。たとえば、広角カメラ(1x)を使用しているときデジタルズームインすると、2xになった時点で望遠カメラ(2x)に切り替わるはずですが、そのとき望遠カメラを指で塞ぐなどして撮影不可能な状態にしておくと、広角カメラのままデジタルズームが続けられます。これはiPhoneのカメラが対応している機械学習による効果と考えられ、被写体を認識できるレンズに自動で切り替えているのです。レンズが指紋で汚れますが、試してみましょう。

  • iPhoneの3眼カメラ、どうやって切り替える?