読み放題「Kindle Unlimited」には親が悩むことも

問題はすぐに読み切ってしまうので、ネットで購入して子ども用のKindleに配信するのだだんだん面倒に。そこで経済的な意味でも、図書館で本を借りるように気軽に本が読める「Kindle Unlimited」を利用してみることにしました。「Kindle Unlimited」であれば、本・マンガ・雑誌・洋書といった多数のジャンルから200万冊以上が常に読み放題で提供されており、自分が読みたい本を選んで好きに楽しめます。

しかし……、親(大人)が読んで欲しいと思う本と、子ども本人が読みたいと思う本というのは、往々にして一致しないもの。たまにKindleをのぞいてみると、ダウンロードしているのは、マンガやゲーム攻略本がほとんどで、ゲームやYoutube動画が見られない代わりになっている様子です。Kindleでは良くも悪くも過去の履歴に基づいておすすめコンテンツを表示してくれるため、本人が望まなくても、優先的にそうしたものが画面上に並んでしまうのです。

百歩譲ってゲーム関連本ならまだしも、困るのはいわゆる18禁コンテンツ。いつの間にかおすすめとして表示され、一度でも興味本位でダウンロードしようものなら、以降も親が子の目に触れさせたくないコンテンツが表示され続けてしまいます。大人と同じように、中学生にKindleを自由に使わせるのはまだまだリスクあると実感しました。

最終的には面倒ではあるものの、Unlimitedの中から親としてのおすすめを提示して、本人に希望を聞いて選択、子ども用のKindleへ個別に配信していくのが最善という結論に。このあたり、例えば「Unlimited for Students」のように、Amazon側で「FreeTime Unlimited」の中高生版みたいなサービスが用意されていると、保護者としては助かります。

ちなみにAmazonの利用規約では、Amazonアカウントは基本的に20歳以上の成人に限定されており、未成年者が使用する場合もあくまでアカウントは保護者です。つまり、子ども自身が勝手に本の購入やKindle Unlimitedに加入することはできません。保護者(通常は親)の同意に基づく利用であることは、親子で話し合っておく必要があります。

というわけで、「FreeTime Unlimited」はあまり使えず、結局のところ、キッズモデルを通常のKindleとして利用している我が家。それならキッズモデルではなく、価格が安いレギュラーモデルのKindleでよかったかも? と思わなくはないのですが、キッズモデルのカバーのデザインが気に入っているので、そのぶんのオプション料金と思って納得しています。

  • キッズモデルは、カバーを外せば、端末自体はエントリーモデルのKindle

それよりも、電子書籍端末としてFire HDからKindleに移行した我が家では、親子ともどもハードウェアに対する不満を少々感じていました。一番は、動作の遅さです。

Kindleの画面は、E-Inkディスプレイという文字の読みやすさに特化したディスプレイ。カラーではなく16階調グレースケール表示のため、コントラストが鮮明で、本物の紙のような読み心地が特長です。直接目を照らさない目に優しいフロントライトもメリットですが、タブレットの液晶ディスプレイに比べると反応が遅く、最初はこれがとてもストレスでした。そこで、高価格帯の別モデルも気になり試してみることに。