ViXionが、オートフォーカス機構を搭載したメガネ型のウェアラブルデバイス「ViXion01S」の一般販売を6月5日から開始した。これまでクラウドファンディングサイトを通じて販売していたが、量販店などでの一般販売を開始する。専用スマホアプリもアップデートし、「プラモデルの組み立てに向く、AFの動作をゆっくりにしたモード」などの適用もできるようにした。
価格は88,000円で、ヨドバシカメラやビックカメラ、Amazonなどで販売する。
ViXion01Sは、前方に距離センサーを搭載し、見たいものまでの距離に応じてレンズの形状を瞬時に変更し、ユーザーの「見え方」を高めるウエアラブルデバイス。5cmの手もとから遠くまで、「見たいもの」に対するピント合わせが素速く自動で行われ、近視の見えづらさをサポートする。
スポーツ用アイウェアのような近未来的なデザインを採用した初代モデルの「ViXion01」から、ふだん使いしやすい一般的なデザインに変更しつつ、アウターレンズ部に乱視用レンズをはめ込んで人それぞれの目の状態に最適化できるようにした。重量も大幅に軽量し、装着時の負担を軽減した。
一般販売開始に合わせ、専用アプリ「vixion connect」をアップデートする。見え方の調整がアプリからできるようになるほか、ViXion01Sの動作をカスタマイズする拡張機能をユーザーが選んでインストールできるようにした。ユーザーの要望をもとに拡張機能を開発する体制も整えているといい、クラウドファンディングで先行購入したユーザーから寄せられた「視点移動の多いプラモデルの組み立てではフォーカスの変化がわずらわしい」という意見をもとに、プラモデル組み立てに最適化した拡張機能を用意する。
レンズ口径を拡大した製品の開発も進行中
今後の展開について、ViXionの南部誠一郎CEOは「ViXion01/01Sはレンズ口径の小ささによる視界の狭さを意見として多くいただいている。現行製品のレンズ口径は約5.8mmだが、約9mmに拡大した改良版を開発している。これで視界はグッと広がる。価格は大幅には高くならずに済む見込みだ。3年後には、さらに口径を拡大した製品も投入したい」と、さらなる使い勝手や見やすさの向上に意気込みを見せた。