9月といえば、新しいiPhoneと新しいiOSの季節。2020年は9月18日の時点で新しいiPhoneは発表されていませんが、iOS 14は例年どおり9月に提供開始されました。ここ日本では、9月17日未明からアップデートが可能になっています。

iOSのアップデートは、現在ではOTA(Over The Air、Wi-Fi経由を指す)で行うことが一般的になり、内蔵ストレージにある程度の空き領域があれば、パソコンに接続することなく実行できます。アップデートの提供開始から数日ほど経過すれば、自動的にダウンロードが行われアップデート実行を促されるので、念のためデータをバックアップすることを除けば事前の準備は必要ありません。

しかし、iOSをアップデートしたあとに写真の枚数が減るかもしれません。数ギガバイトにもおよぶiOSアップデータをダウンロードし、ダウンロード後に展開(データ圧縮されたものを通常の状態に戻す)するために、ある程度の空きスペースを確保しなければならないからです。

写真の削除は、「iCloud写真」を有効にしていたからと考えられます。もし、iOSアップデート後に写真の枚数が大幅に減った場合には、WEBブラウザで「iCloud.com」にサインインし、写真の枚数を数えてみましょう。おそらく、そこには減る前の枚数が保存されているはずです。

直接の原因は、『設定』→「Apple ID」→「iCloud」→「写真」画面の「iPhoneのストレージを最適化」にあります。この項目がチェックされているとき、iPhoneの内蔵ストレージが残り少なくなった場合には、オリジナル(フル解像度)の写真がiCloudへアップロード済の写真は自動的に削除されることがあるのです。

削除されたからといって慌てる必要はありません。オリジナルはしっかりiCloudに保存されており、内蔵ストレージに余裕が出てくれば自動的にiPhoneへダウンロードされ、元どおりになります。ただし、削除された枚数が多いとダウンロード完了まで時間を要すことがあるので、その点には注意しましょう。

  • iOSをアップデートしたら写真が激減しました!?

    iCloud写真で「iPhoneのストレージを最適化」を有効にしていると、写真が勝手に削除される?