ソニーは9月17日、フラッグシップレンジのスマートフォン「Xperia 5 II」を発表した。グローバル向けに2020年秋以降の提供予定で、日本でも発売する。国内での価格は未定。アメリカでは約950ドル(約99,700円)、欧州では899ユーロ(約110,900円)で販売が予定されている。

  • Xperia 5 II(グローバルモデル)

  • Xperia 5 IIの実機

Xperia 5 IIは、2020年春に販売開始された最上位モデル「Xperia 1 II」に搭載されている機能を、より小型の筐体に収めたフラッグシップレンジのスマートフォン。前モデル「Xperia 5」からスペックアップしており、Xperiaシリーズの中ではXperia 1 IIに次ぐハイエンド機となる。

  • Xperia 5 IIの主な特徴

画面サイズは6.1インチのOLEDで、HDRをサポート。特にゲーム用途を意識し、リフレッシュレートは120Hz対応した(タッチスキャンレートは240Hz)。Xperia 1 IIと同じく、アスペクト比は21:9で、2画面同時表示が可能。ただし解像度は4Kではなく、従来のFHD+を引き継ぐ。

背面カメラの構成は、12MPの超広角(焦点距離16mm相当)、12MPの望遠(焦点距離70mm相当)、12MPの標準(焦点距離24mm相当)の3レンズ構成。レンズはいずれもドイツの老舗レンズメーカー、カール・ツァイスのレンズを採用し、T*コーティング(ティースターコーティング)も施される。レンズ部はXperia 1 IIと同等だが、深度・高速AF用センサーであるiToFセンサーが省かれており、低照度の撮影におけるAF性能などで上位機と差が出るという。

  • Xperia 5 IIのレンズ構成

撮影機能はXperia 1 IIのものをほぼ踏襲し、ソニーのレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α」のインタフェースを取り入れた撮影機能「Photography Pro」や、シネマ撮影機能「Cinematography Pro」を初期搭載。また、動物や人物の瞳に焦点を当て続けるリアルタイム瞳AF、AF / AE追従の最高20コマ / 秒高速連写なども用意する。

このほか、独自の撮影機能として4K HDR 120コマ/秒のスローモーション撮影にも対応した。スマートフォンとして世界初の搭載という。

  • Photography Proのインタフェース

  • Cinematography Proのインタフェース

オーディオ面では、上面左側に3.5mmイヤホンジャックを搭載し、ハイレゾ再生に対応するほか、Dolby Atmosや独自の立体音響技術「360 Reality Audio」、圧縮音源を高音質化する「DSEE Ultimate」などを備える。スピーカーは前面ステレオスピーカー。

プロセッサはQualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platformを採用。メモリは8GB、ストレージは128GBもしくは256GB。5G通信はSub6に対応する。側面には新たにGoogleアシスタントボタンを設け、長押しでGoogleアシスタントが起動する。

バッテリー容量は4,000mAhで、内部構造の配置最適化などにより前モデルから860mAh増量し、電池持ちが20%改善したという。充電インタフェースはUSB Type-Cで、ワイヤレス充電機能は備えない。

Xperia 5 IIの主な仕様

  • CPU: Snapdragon 865 5G Mobile Platform
  • 内蔵メモリ: 8GB
  • ストレージ: 128GB / 256GB
  • 外部ストレージ: microSD(SIMスロット排他)
  • ディスプレイ: 6.1インチ OLED 120Hzディスプレイ(21:9)
  • ディスプレイ解像度:
  • バッテリ容量: 4,000mAh
  • メインカメラ: 12MPの超広角、12MPの望遠、12MPの標準
  • サブカメラ: 8MPの標準
  • 5G: 対応(sub6)
  • 対応SIM: nanoSIM(デュアルSIM対応)
  • 生体認証: ○(指紋認証)
  • 防水: IP65/68
  • 本体サイズ: W68×D8.0×H158mm
  • 重さ: 163g
  • 充電端子: USB Type-C
  • カラーバリエーション: Black、Grey、Blue、Pink
  • カラーはBlack、Grey、Blue、Pinkの4色

  • ゲームプレイ時の設定を細かく調整できる「ゲームエンハンサー」も健在。リフレッシュレートの設定(通常の設定では120Hzリフレッシュレートだが、モーションブラー対応で最大240Hz設定が可能)や、タッチ精度などのカスタムが行える