LINE Payは9月16日、電子決済サービス「LINE Pay」におけるゆうちょ銀行の口座登録・チャージを一時停止すると発表した。2件の不正利用が発覚したため。すでに新規の口座登録・チャージは停止しており、再開時期は未定。

  • LINE Payによる発表文(一部)

2件の不正利用における被害金額は合計498,000円。いずれも2020年にはいってから発生しており、このうち1件は、被害者の身近な人物によるものだという。2件目の詳細は調査中。

同社では2件の手口について、LINE Payアカウントにゆうちょ銀行口座を連携して口座振替を行う手続きを第三者により不正に実行され、預金が引き出されたとしている。

電子決済サービスのなかには、銀行口座と連携してチャージ(入金)や支払いが行えるものがある。これを悪用し、第三者が、開設した電子決済サービスのアカウントに勝手に他人の銀行口座を登録、不正に預金を引き出す問題が発生しており、ドコモ口座やPayPayでも悪用が確認されている。

第三者による銀行口座の登録では、不正に入手した口座番号や暗証番号などが使われているとみられるほか、登録時に公的書類や写真などによる本人確認の仕組みがなかったことも要因の1つと考えられている。ドコモ口座およびPayPayでは、eKYCと呼ばれるオンライン本人確認の仕組みを取り入れる(あるいは対象を拡大する)と発表している。