ゲームを楽しむ機能が満載
ゲームを楽しむための機能も充実しています。RedMagic 5を縦持ちしたときに左上にあるスイッチは、「Game Space」を起動するハードウェアスイッチ(ゲームブーストスイッチ)です。インストールしたゲームアプリのランチャーとして使えるほか、RedMagic 5自体をコントロールする機能を備えます。
Game Spaceをオンにしてゲームを起動したあと、画面の右(横持ち時)または下(縦持ち時)からスワイプでポップアップするコントロール画面は、CPU、GPU、ネットワークの現在の状態を表示します。加えて「Game Enhancement」をオンにすると、Auto Mode、CPU Turbo、GPU Turbo、Super Performanceという4種類の設定が表示されます。強制的にパフォーマンスを向上させ、ゲーム体験を高めます。
画面表示もコントロールできます。レーシングゲーム向けの「Car」、暗所を多用するゲームで有効な「Shoot」、多人数型のオンラインバトルゲーム向けの「MOBA」、そして「Auto」から画面の明るさや色を変更します。それぞれの設定はゲームごとに保存され、一度設定するだけで問題ないようです。
本体には液体冷却システムを内蔵しており、ファンも装備。このファンは回転数15,000RPMで、最大30%、吸気量をアップするとされています。以前のRedMagic 3Sと比べて、最大2倍の冷却性能になっているそうです。
Game Enhancementをオンにすると、CPUやGPUの動作速度を積極的にアップさせるため、熱が発生しやすくなます。そこでファンは重要です。Game Spaceにはファンのオンオフ設定があるので、ゲーム時にはオンにしておくといいでしょう。ただし、それなりに騒音が発生します。
ほかにも、ゲーム中は各種の通知や着信をオフにしたり、ゲーム画面の静止画・動画キャプチャなど、ゲームに関連する機能は盛りだくさん。10秒までのマクロ機能も備えているので、同じ作業を繰り返すゲームなどで活用できそうです。
横持ちにしたとき上部側面に、タッチボタン(ショルダートリガーボタン)が2つ用意されているのもポイント。静電式なので物理的なボタンではありませんが、タッチするとバイブレーションで反応が返ります。
このトリガーは、左右それぞれが画面上で疑似的なタッチをしてくれます。画面タッチで操作するゲームの場合、画面に触れずにトリガーで操作するわけです。タッチ位置は設定から変更できるので、例えばPUBGであれば、画面上の攻撃ボタンを割り当てればトリガーで攻撃できます。
レーシングゲームであれば、ドリフトと加速を割り当てるいった具合です。指で画面を覆わないうえに、自然に構えた状態でコントロールするので扱いやすくなっています。縦持ちだとあまり意味がないのですが、横持ちゲームには効果的です。タッチ遅延は2ms、タッチサンプリングレートは300Hzとなっていて、高精度で反応のよいタッチ操作が可能です。
オーディオ面では、デュアルステレオスピーカーや7.1chサラウンドのDTS:X Ultra、音に合わせてバイブする4D Shockといった機能を搭載。自宅や自室など周りの迷惑にならない場所なら、大音量でゲームを楽しめます。
ゲーム機能で期待度が高いのは5Gです。5Gは大容量・低遅延でゲームにも適した通信規格。通信各社も5Gでのゲーム利用を推進しています。このRedMagic 5も5Gに対応しており、海外での名称は「RedMagic 5G」です。
ただし日本では「RedMagic 5」という名称。本体自体は5Gに対応しているのですが、日本では技術基準適合証明(技適)の認証が通っていないのです。4Gまでは技適が通っているため、4G通信での国内利用には問題ありません。
Nubia社に聞いてみると、「日本ではまだ5Gが発展途上で十分な体験を提供できない」との理由から、4G端末として認証を通したとのこと。5Gの対応バンドはN41/N78とやや物足りないのですが、海外でなら問題なく5G通信が可能です。
また、現時点では計画はないとしつつも、「日本で5Gインフラが十分に整備されれば技適の申請をする可能性がある」そうです。現状、日本で5Gを使用できない点は残念ですが、5Gエリアが拡大したときには対応してくれることを期待します。