ここからは、Mi Note 10 LiteとRedmi Note 9Sで撮影した写真を紹介していきます(写真は掲載用にリサイズしています)。
どちらも、ミドルレンジのスマートフォンで必要とされるカメラ機能は備えており、画質も必要十分なレベルに達しています。全体的に、AIによる被写体認識をした場合、Mi Note 10 Liteの方がメリハリの強い鮮やかな色合いになり、見栄えを優先している印象がありました。Redmi Note 9Sは派手さはなく、自然な見た目に近い色合いです。
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Mi Note 10 Liteのメインカメラ(64MP撮影)。拡大すると細部の描写が甘く、細かいものを撮影するのには向きません。中央付近のベンチのような、遠くの被写体を後から拡大するといった用途に向きそうです
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Redmi Note 9Sのメインカメラ(通常撮影)。どちらかというとこちらの方が色味は自然なのですが、見栄えは少し物足りない印象。HDRの効きや細部の描写はMi Note 10 Lite同等といっても良さそうです
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超広角カメラでの撮影、Mi Note 10 Lite
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超広角カメラでの撮影、Redmi Note 9S。Mi Note 10 Liteに対して、Redmi Note 9Sの方がシャープネスが強めで再現度は高い印象
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AIが自動で風景を認識するシーン認識機能、Mi Note 10 Lite
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AIが自動で風景を認識するシーン認識機能、Redmi Note 9S。Mi Note 10 Liteの方が鮮やかに写り、反応もいいように感じました
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食事の撮影、Mi Note 10 Lite
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食事の撮影、Redmi Note 9S。Mi Note 10 Liteの明るさが目を引きますが、ホワイトバランスの補正はRedmi Note 9Sの方が実際の色に近いです。ノイズ処理もMi Note 10 Liteの方が強めで、解像感が失われてしまっています
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マニュアル設定で夜景撮影、Mi Note 10 Lite
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マニュアル設定で夜景撮影、Redmi Note 9S。どちらも撮影モードを「プロ」にしてシャッタースピードを4秒に、ホワイトバランスを太陽光にして撮影しました。三脚を使用した上、ISO感度もISO100に固定したのでクリアな夜景が撮影できています
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Mi Note 10 Liteの夜景モード。手持ちでもブレずに撮影できるように、高ISO感度でシャッタースピードを稼ぎつつ、ノイズ削減のために連写合成などの処理をしているように見えます。ISO感度はISO6297という数字になり、ノイズも多く解像感も失われていますが、ISO感度に比べれば低ノイズ。シャッタースピードも1/10秒となり、慎重に構えればブレないレベルです
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Redmi Note 9Sの夜景モード。ISO感度は、Mi Note 10 Liteよりさらに上がったISO10570で、シャッタースピードは1/13秒。ノイズを消すためにべた塗り感が強まっていますが、手持ちと考えれば十分
カメラ機能が魅力の、お手頃価格のスマートフォン2機種。どちらを選ぶかというと悩ましいところはあります。
AIを使うと派手な色味になりやすいMi Note 10 Liteは、SNS向きです。自然な色味に近づけたいときはAIをオフにして撮影してもいいでしょう。カメラ機能だけを考えれば、Mi Note 10 Liteの方が筆者は気に入りました。
ただ、Redmi Note 9Sは、個人的に好きな側面の指紋センサー付き電源ボタン、指紋のつきにくい背面と、カメラ以外のメリットにグッときます。ネックとしては、両モデルとも200gを超えて意外に重量級な点ですが、コストパフォーマンスの高さを考えると、どちらを選んでも大きな問題はなさそうです。