日本参入以来、さまざまな話題をふりまきながら新製品を順次リリースしているシャオミ(Xiaomi)。国内キャリアにも採用され販路を拡大していますが、SIMフリーモデルも変わらず投入しています。今回は、お手頃価格ながらカメラに注力した新発表の2機種、「Redmi Note 9S」と「Mi Note 10 Lite」のカメラ機能を比較しました。

  • Mi Note 10 Lite(奥)とRedmi Note 9S(手前)。どちらもクアッドカメラを採用しています

    Mi Note 10 Lite(奥)とRedmi Note 9S(手前)。どちらもクアッドカメラを採用しています

2機種ともコスパが強み、カメラにも注力

シャオミはグローバルでは第5位に位置するスマートフォンメーカー(IDC調べ、2020年第1四半期)。新興ながらコストパフォーマンスと高いデザイン性で若者を中心に人気を博し、2019年、日本に参入しました。

主力のスマートフォンはMiシリーズ。国内向けには1億800万画素センサーを搭載した「Mi Note 10」、auから発売される「Mi 10 Lite 5G」があり、基本的にはミドルクラス~ミドルハイの製品を投入している印象です。

それに対してRedmiシリーズは、さらにコストパフォーマンスを追求したモデルで、新興国などでシェアを拡大するために投入されているクラスの製品です。新たに日本でもRedmiシリーズが投入されることになり、その第1弾がRedmi Note 9Sとなりました。基本スペックの違いは以下の通り。

  • こちらがMi Note 10 Lite。Amazon.co.jpでの価格は4万円弱(6GBメモリ+64GBストレージ時)

  • こちらがRedmi Note 9S。Amazon.co.jpでの価格は2万円台半ば(4GBメモリ+64GBストレージ時)

Redmi Note 9SとMi Note 10 Liteの基本スペック

        Redmi Note 9S Mi Note 10 Lite
OS MUI 11.0.8(Android 10) MUI 11.0.5(Android 10)
SoC Snapdragon 720G Snapdragon 730G
メモリ 4 / 6GB 6GB
ストレージ 64 / 128GB 64 / 128GB
ディスプレイ 6.67インチDotDisplay 6.47インチ3D曲面AMOLED
解像度 2,400×1,080 2,340×1,080
バッテリ(type) 5,020mAh 5,260mAh
急速充電 18W 30W
カメラ メイン:4800万画素、1/2インチ、F1.79
超広角:800万画素、F2.2
マクロ:500万画素、F2.4
深度カメラ:200万画素、F2.4
メイン:6400万画素、1/1.73インチ、F1.89
超広角:800万画素、1/1.4インチ、F2.2
マクロ:200万画素、1/1.5インチ、F2.4
深度カメラ:500万画素、1/1.5インチ、F2.4
動画撮影 4K30fps 4K30fps
インカメラ 1,600万画素、F2.48 1600万画素、1/3.06インチ、F2.48
通信 デュアルSIM デュアルSIM
LTE B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0 5.0
本体サイズ 165.75×76.68×8.8mm 157.8×74.2×9.67mm
重さ 209g 204g

基本的には、Mi Note 10 Liteの方がスペックは高めです。しかし、プロセッサは同じSnapdragon 700番台だし、メモリ、ストレージ容量もほぼ同等。大きな違いはディスプレイで、サイズこそRedmi Note 9Sの方がわずかに大きいのですが、Mi Note 10 Liteは側面がカーブしたAMOLEDディスプレイを採用しており、画面の明るさやコントラスト比など、ぱっと見でも明らかに見栄えがします。

  • Redmi Note 9S(左)、Mi Note 10 Lite(右)。サイズはRedmi Note 9Sの方が大きいのですが、発色や画面の明るさなど、基本性能はMi Note 10 Liteの方が高い印象です

  • Redmi Note 9S(左)、Mi Note 10 Lite(右)。ブラウザを開いてみると、画面の色温度が明らかに異なり、Mi Note 10 Liteの方が比較的正しい色表示

通信周りは同等で、本体サイズはややRedmi Note 9Sが大きく、重い仕様です。バッテリー容量や急速充電の速度も違い、Mi Note 10 Liteのほうがややバッテリ容量が大きく、速く充電できます。

また、Mi Note 10 Liteは画面内指紋センサー、Redmi Note 9Sは側面指紋センサー(電源ボタン兼用)となっています。テーブルに置いたままでも指紋認証が使えるので、意外と使いやすいのが側面センサー。側面がカーブしていない液晶ディスプレイを搭載したRedmi Note 9Sだからこそ、指紋センサー内蔵電源ボタンが配置できたのでしょう。

Amazon.co.jpでの価格は、Redmi Note 9Sが2万円台半ば(4GBメモリ+64GBストレージ時)から、Mi Note 10 Liteが4万円弱(6GBメモリ+64GBストレージ時)からといったあたり。どちらも、スペックに対してコストパフォーマンスの高さを感じる価格帯です。