サムスン電子ジャパンは6月16日、SIMフリー版「Galaxy」シリーズスマートフォン4機種に同社の独自UI「One UI 7」の提供を開始した。今後、キャリア版や他の機種へのアップデートも順次提供する予定。
「Now Bar」「AIセレクト」などの最新機能を利用できる
この日「One UI 7」の提供が開始されたのは以下の4機種のSIMフリー(オープンマーケット)版。これらの機種でもキャリア版での提供については、追って各キャリアからアナウンスされることになる。
- Galaxy Z Flip6
- Galaxy Z Fold6
- Galaxy S24
- Galaxy S24 Ultra
One UIは2018年から提供されているサムスンの独自UI。最新バージョンとなるAndroid 15ベースのOne UI 7は4月7日にグローバルでの提供を開始しており、約2カ月遅れての日本国内での提供開始となった。
One UI 7では、簡素化されたホーム画面、再設計されたウィジェットやロック画面により、ユーザーが端末を直感的にカスタマイズできる。「Galaxy S25」シリーズで採用された「Now Bar」が従来モデルでも利用できるようになり、利用傾向などに基づいた個々のユーザーに最適な情報表示がアプリの利用中だけでなくロック画面でも行えるようになっている。
「Galaxy」シリーズが力を入れているAI機能については、シチュエーションを理解して直感的な操作を提案するエージェント「AIセレクト」、コンテンツの要約やフォーマット化ができる「入力アシスト」といった機能を搭載。ユーザーのスケッチやテキストプロンプトによるAI画像生成機能「スケッチアシスト」、動画内の音声の除去・編集を行う「オーディオ消しゴム」といった生成AI機能も利用できる。
Googleの提供するAI機能「Gemini」との統合も強化され、音声による複雑な検索指示などにも対応する。自然言語での検索は日本語にも対応しており、「目が疲れている」という音声で明るさの調整や目の保護モードをオンにするなどの設定項目にアクセスすることも可能になっている。
なお、今回の4機種は「入力アシスト」「スケッチアシスト」「オーディオ消しゴム」のいずれの機能も対応するが、「Galaxy S23」シリーズや「Galaxy Z Flip5/Fold5」では「スケッチアシスト」「オーディオ消しゴム」非対応、されにそれより前の機種で入力アシスト機能も非対応になるなどの制約がある。